JALが上級会員となる基準の改定を行い、今までと同じ方法で取得はできなくなった、いわゆる「JGC改悪ショック」が2023年に発表され、マイラーに衝撃を与えました。
ANAはまだそういった発表はありませんが、遠くない未来に同じようになるかもしれませんので、上級会員ステータスを目指している人は早めの取得をおすすめします。
ANAの場合、上級会員であるプレミアムメンバーには3つのステータスがあります。
プレミアムメンバーステータスを獲得するにはプレミアムポイント(通称PP)を基準ポイント以上獲得する必要があります。
これまでは、このプレミアムポイントを貯める為には、毎週のように飛行機に乗るビジネスマンでない一般人の場合は、沖縄東京を何往復もひたすら飛行機に乗りまくるという、「ステータス/SFC修行」が必要でした。
なぜそんなことが必要なのかや、上級会員になるためのプレミアムポイントについての詳細は以下の記事をご参考ください。
プレミアムメンバーを獲得するプレミアムポイント獲得基準ポイント数は以下の様になっています。
ブロンズステータス→30,000ポイント
プラチナステータス→50,000ポイント
ダイアモンドステータス→100,000ポイント
このポイント数を獲得するのは非常に大変なものとなっています。
それでもプレミアムメンバーを目指すのは、そのステータスの恩恵を受けるためももちろんありますが、多くの人が、ステータス期間が終了した後も、同じようなサービスを年会費を払い続ける限り半永久的に受け続ける事が出来る「SFCを取得する為」ではないでしょうか。
SFCを取得(入会)するには
・プラチナ
・ダイアモンド
となる必要があり、プラチナステータス獲得の50,000プレミアムポイント(そのうちANA運航便は25,000以上)を搭乗して達成するには一筋縄ではいかないのです。
そんな中、実際に搭乗する以外で必要な「プレミアムポイント」を軽減することができる「ライフソリューション」と言うルールが導入され、2024年も引き続き実施されます。
ライフソリューションサービスを利用したステータス獲得
プレミアムポイントを軽減できるライフソリューションサービスを利用した場合に必要な達成ポイントは次の様になっています。
SFCを取得するのに最低ラインである「プラチナメンバー」の場合
・30,000プレミアムポイント(ANAグループ便利用分)
対象期間：1月1日～12月31日
・ライフソリューションサービス利用数を７サービス
対象期間：12月16日～12月15日
・ANAカードおよびANA Pay決済額総額を400万円
対象期間：12月16日～12月15日
の３つの条件を満たすとステータスを獲得する事が出来ます。
実際に搭乗する必要はあるものの、ANA関連サービスを利用することと合わせて、ANA上級会員を目指すことができます。
ステータスは取りやすくなったのか？
どうでしょうか？
ライフソリューションサービスを利用しない場合、プラチナステータス基準をクリアするのに必要なプレミアムポイントは50,000ポイント(ANA便25,000)でしたのでポイント的には確かに少なく取得できるようです。
ただし、その他の条件を達成するのは特に、決済額が400万円と言うのは一般サラリーマンにはなかなかハードルが高いものになっています。
搭乗する余裕はあまりないけど、サービスの利用や決済額は問題ないという人も居るかと思うので、そのような人たちからしたらお得なサービスとなるのかもしれません。
もちろんこれまで通りの「搭乗のみ」でステータスを獲得してもＯＫですので、これまでの獲得方法に加えて新たな方法が追加されたと考えればサービス改善ともいえるかもしれません。
では、まず条件の１つである「ライフソリューションサービス」とはいったいどのようなサービスが対象なのかについて解説いたします。
対象となるライフソリューションサービス
ライフソリューションサービスとして定められているサービスは、2024年は全部で14サービスです。
- ANAのふるさと納税
- ANAの保険
- ANAの住まい
- 空港内店舗（空港売店・空港免税店）
- マイルが貯まるその他加盟店
- ANAカードマイルプラス
- ANAでんき
- ANAショッピング
- ANA Mall
- ANAトラベラーズ
- ANAマイレージクラブ モバイルプラス
- ANA Pocket
- ANAリサーチ
- penguin
プラチナステータス以上を獲得する場合は7つのサービス利用のクリアが必要となります。
これらの中から、比較的に達成が用意なサービスについて解説します。
ANAのふるさと納税
ANAふるさと納税 のサイトから、ふるさと納税を1つでも寄付すれば達成です。
空港内店舗（空港売店・空港免税店）
空港で展開されている以下の店舗で条件を満たすことで達成となります。
・ANA FESTA（空港売店）
1)対象期間中に対象マイル積算を伴う商品の購入をする。
2)対象期間中にマイルをANA FESTAクーポンに交換する。
のいずれか。
＜羽田空港＞
PIER内 ISHIYA CAFÉ AIRPORT、むぎとオリーブ 羽田T2国際線フードコート
＜伊丹空港＞
豊岡鞄 伊丹空港ゲート店、ViTO 伊丹空港ゲート店、むぎとオリーブ 伊丹空港ゲート店、道頓堀 今井 伊丹空港ゲート店、セルフレジ決済
＜関西国際空港＞
Peach SHOP 国内ゲート店
＜中部国際空港＞
@festa 中部ゲート店
＜福岡空港＞
Chocolate Shop 空の石畳
＜全店共通＞
ANA FESTA内スターバックスコーヒー
・ANA DUTY FREE SHOP
対象期間中に対象店舗でマイル積算を伴う商品の購入をする。
マイルが貯まるその他加盟店
ANAカードマイルプラス
ANAカードマイルプラス加盟店の店舗、例えば
・マツモトキヨシ
・ココカラファイン
・ヤマダ電機
・セブンイレブン
と言ったおなじみの店舗で、ANAカードで支払うことでマイルが追加で達成です。
ANA Mall
ANAがサービス提供するインターネットショッピングモール「ANA Mall」で
2)対象期間中に商品の購入にマイルを利用する。
のいずれかで達成です。
ANAショッピング
・ANAショッピング A-style
1)対象期間中に商品を購入し、なおかつ出荷済み。
2)対象期間中にマイルを利用して商品を購入。
・ANA Selection
マイルにて商品を交換し、対象期間中に出荷済み
・ANA STORE@SKY(ANA機内/ANAラウンジ販売)
1)対象期間中に商品を購入し、なおかつ出荷済み。
2)対象期間中にマイルを利用して商品を購入。
のいずれかで達成です。
ANA Pocket
ANA Pokcetは、スマホアプリとして提供されていて、歩いたり電車/車/飛行機利用でポイントが貯まり、そのポイントで抽選や、景品交換できるサービスです。
無料会員より10倍以上貯まるとのふれこみの、月額550円(税込)の有料会員になり、月末最終日時点でプランが「Pocket Pro」になっている月があれば達成です。
ANAリサーチ
https://www.ana.co.jp/ja/jp/amc/tameru/ana_research/
アンケート会員登録をして、1回以上アンケートに答えてポイントを獲得すれば達成です。
ANAカード/ANA Pay決済
プレミアムポイントの獲得とライフソリューションサービスの利用に加えて、もう一つの条件が、
ANAカード・ANA Payの決済額
となり、利用条件は以下の通りです。
・家族カードの利用は本会員の利用分としてカウントされる
・ANA Payは1つのアカウントのみ登録可能
・ANAカードからANA Payへのチャージ金額。
・カードに付帯している電子マネー利用分（楽天Edy、PASMO、Suicaなど）。
・法人用ANAカード・海外発行ANAカード・ANA銀聯カードの利用分。
・カードの年会費・各種手数料・キャッシングサービス利用分。
・カードブランドを変更した場合、変更前のカードご利用分
これらの条件をクリアしたうえでの必要な決済金額が
ダイアモンドサービス：500万円
となっていて、この額がサービスを併用したプレミアムメンバー獲得の一番のハードルとなるかと思います。
会社の経費を支払えるとか、普段から何百万円も買い物をする収入が高い人なら簡単かもしれませんが、一般的なサラリーマンには手が届かないものとなっています。
ライフソリューションサービス達成数と決済額確認方法
ライフソリューションサービスの達成数と、ANAカード/ANA Pay決済額はマイルの利用実績画面で確認する事が出来ます。
「ライフソリューションサービス達成状況」のリンクをクリックすると、専用ページに移りますので、目標のステータスを選択すると、現在の達成状況が表示されます。
注意項目
ライフソリューションサービスを併用してのステータスを獲得の場合、事前サービスは受けられません。
従って、通常のフライトだけでステータスを獲得した場合、達成翌日からステータスが適用される「事前サービス」があり、SFC申し込みも事前サービスの時点からできますが、ライフソリューションサービスでの達成の場合は、翌年4月からステータスが適用されるため、SFCへの入会申込も翌年4月からとなります。
まとめ
「ANAライフソリューションシステムサービス」を利用したサービス概要を紹介しました。
このサービスを利用する事で通常よりも少ないPP数で上級会員のステータスを獲得可能ですが
・「プレミアムポイント数」
・「対象サービス利用数」
・「決済額」
の3つの条件を目標とするステータスに応じた基準をクリアする必要あります。
単純に、これまでよりステータスを取りやすくするためのサービスではなく、あくまでも別のステータス獲得手段の提供であり、特に決済額の条件厳し目であると言えます。
ただ、普段の生活でクリアできる様な方であれば、十分利用検討の価値はあるかと思われます。
特にダイアモンドステータスは、10万ポイントのプレミアムポイントが500万円の決済利用さえクリアできれば5万プレミアムポイントとなるため、憧れのダイアモンドステータスが届く範囲となるのではないでしょうか。
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