ANAカードをこれから持とうと思っている人向け解説

法人カードや年会費無料の学生カード、デザインカードを除くと、ANAカードの種類は21種類もあります。

「マイルを貯めるならANAカードは1枚は必ず持つのがおすすめです」と言った記事をみかけますが、じゃあその中でどれを持てばいいのか迷いますよね。

私が最初に持ったANAカードは「ANA VISA Suicaカード」です。単純にSuicaが使いたかったのでANAカードと一体型なので便利だと安易に考えて発行しました。

これがのちにSFC修行をする際に失敗だと知るとはその時はつゆにも思わず・・・

正直に書くと、「大量にANAマイルを貯める」だけが目的の場合は、提携マイレージカードでも十分役目は果たせるので十分です。

ANAカードは持っているだけで継続ボーナスマイルや搭乗ボーナスマイルも貰えますし、ステータスを永年保持する事が出来るANAカードを取得するための「SFC修行には必須」なので、1枚は自分に合ったものを所有するのがおすすめです。

そこで本記事では、ANA HPに載っているカード一覧をみても良く違いが分からないといった人が自分に合ったANAカードを選べるように違いや、選ぶ基準について解説していきます。

この記事の概要
  • ANAカードの種類と特徴
  • ANAカードで貯まるマイルについて
  • ANAカードの疑問点
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ANAカードの基本

まず最初にANAカードの種類について解説します。

ANAカードの発行会社とグレード

ANAカードはANAが独自に発行しているのではなく、「三井住友カード」「JCB」「アメリカンエキスプレス」「ダイナース(三井住友トラストクラブ)」のクレジット会社と提携して発行しています。

グレードは4つあり下に行くほどグレードは高くなりますが、その分年会費も高くマイル還元率や特典も変わってきます。

グレード
  • 一般
  • ワイド
  • ゴールド
  • プレミアム

また、交通系ICカードを搭載して一体化しているANAカードも発行されています。

一般カード

一般カードの特徴

ANAカードは持ってみたいけれど年会費を抑えたい人向けのカードです。初めてANAカードを持つ人は、初年度はアメックス以外は年会費無料なので試しに持ってみるのがおすすめです。

ANAカード一般は年会費が安いですが、その分マイル還元率は0.5%と低いため利用でANAマイルを貯めるのには向いていません。

カード券面年会費(税込)基本マイル還元率発行会社
ANA VISA/Master初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA JCB初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%JCBカード
<<公式HP>>
アメリカンエキスプレス7,700円1.0%AmericanExpress
<<公式HP>>
ANA VISA Suica初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA VISA nimoca初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA TOKYU 初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA To Me PASMO CARD
(ソラチカ)
初年度無料
2年目以降:2,200円
0.5%JCBカード
<<公式HP>>

ワイドカード

ワイドカードの特徴

一般カードとゴールドカードの中間の位置づけで、アメリカンエキスプレスとダイナースには設定がありません。

年会費も高くなり、入会/継続ボーナスも多くなりますが、還元率を1.0%とするには一般カードと同様に移行手数料が必要となる為あまりメリットが感じられないグレードになっています。

カード券面年会費(税込)基本還元率
ANA VISA/Master
ワイド
7,975円0.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA JCB ワイド7,975円0.5%JCBカード
<<公式HP>>

ゴールドカード

ゴールドカードの特徴

年会費は高めですが、マイル還元率は1.0%でマイル移行手数料も不要です。

カード券面年会費(税込)基本還元率
ANA VISA/Master
ゴールド
15,400円1.0%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA JCB ワイドゴールド15,400円1.0%JCBカード
<<公式HP>>
アメリカンエキスプレス
ゴールド
34,100円1.0%AmericanExpress
<<公式HP>>
ANA Diners29,700円1.0%三井住友トラスト
<<公式HP>>
ANA To Me PASMO ゴールド15,400円1.0%JCBカード
<<公式HP>>

プレミアムカード

プレミアムカードの特徴

最高峰のグレードであるプレミアムカードは、券面が黒とスタイリッシュではありますが、年会費が一番安いJCBでも77,000円、一番高いダイナースともなると17,0500円と簡単には手が出せなく、もはやステータスの為に持つ以外費用対効果で考えると持つ意味は無いです。

カード券面年会費(税込)基本還元率申し込み
ANA VISA/Master
プレミアム
88,000円1.5%三井住友カード
<<公式HP>>
ANA JCBプレミアム77,000円1.3%
JCBカード
<<公式HP>>
アメリカンエキスプレス
プレミアム
165,000円1.0%
AmericanExpress
<<公式HP>>
ANA Diners プレミアム170,500円
1.5%
三井住友トラスト
<<公式HP>>

ANAカードを持つことで貯まるマイル

ショッピング利用でクレジットカード会社のポイントを交換してマイルが貯まる

買い物の支払い時にカードを利用する事で、カード会社のポイントが付与されます。

カードのグレードによってポイント還元率が異なるのと、貯まったポイントのANAマイル移行率によってどの位貯まるか変わります。

入会キャンペーンでマイルが貰える

ANAカードは定期的に入会キャンペーンを実施していて、特にアメリカンエキスプレスカードは入会後条件を満たすと大量のマイルが貰えます。

入会/継続ボーナスマイルが貰える

カードのグレードに応じて入会時と、毎年の継続時にボーナスマイルを貰えます。

各グレードで貰えるボーナスマイルは以下の通り。

対象カード入会ボーナスマイル継続ボーナスマイル
一般1,000マイル1,000マイル
ワイド2,000マイル2,000マイル
ゴールド2,000マイル2,000マイル
プレミアム10,000マイル10,000マイル

フライトボーナスでマイルが貯まる

飛行機に搭乗した際に貯まるマイルは、通常の積算マイルに加えて、ANAカードを所有しているとグレードに応じたボーナスマイルが追加して貯まります。

引用:ANA HP マイルの教室4
対象カードANA便搭乗ボーナス
一般10%
ワイド25%
ゴールド25%
プレミアム50%

フライトボーナスは、ANAカードで購入しなくても所有しているだけで適用されます。

ANAカードマイルプラス加盟店の支払いでマイルが貯まる

ANAカードマイルプラス加盟店でANAカードを使って支払いをすると、通常のカード利用ポイントの他に100円または200円(対象店舗によって変わる)につき1マイル貯まります。

もちろんANA航空券の購入でも貯まりますので、搭乗で貯まる上に更に購入でも貯まるのでお得です。

機内販売や免税品店で割引が受けれる

ANAカードの利用で機内販売で10%OFF、空港免税店ではカードのグレードによって以下の様に割引が受けれます。

対象カード空港免税店割引率
一般5%
ワイド10%
ゴールド10%
プレミアム10%

ANAカードのデメリット

年会費がかかる

ANAカードは基本年会費がかかります、ANAマイルが使えるようになるだけならANAマイレージクラブカード(AMC)会員や提携ANAカードで年会費無料で十分です。

一般カードはマイル移行手数料が必要

一般カードの場合、基本マイル還元率は0.5%なので多額の決済をしないとポイントは十分に貯まりません。

さらに、貯まったポイントをANAマイルへ交換するのに移管手数料が発生します。

移管する年に手数料を払う事で0.5%の還元率が1.0%となりますが、毎年交換するようならゴールドカードを持った方がお得です。

結局どのANAカードを持つのがおすすめなの?

人それぞれどの位ANAマイルを貯めたいのか、クレジットカードの年会費にどれだけ使えるかが違うので正解は一つではないのですが、

ANAマイルはポイントサイトで貯める→一般カード

ANAマイルはポイントで貯めるけど、ANAカードの恩恵は受けてみたいという人は、「一般カード」がお薦めです。

VISA/JCBは「年会費優遇サービス」がありますので、適用する方法を使えば更に安く持つことが出来ます。

ポイントサイトを使うのは面倒だけどANAマイルをすぐにでも貯めたい

年会費が34,100円(税込)と高いですが、入会キャンペーンを利用する事で数万マイルを獲得する事ができますので、それだけで国際線特典航空券のビジネスクラスと交換する事も出来ますので、スタートダッシュ向きのANAカードです。

ANAカードでマイルも貯めつつ、特典も出来るだけランクが高いのが良い

マイル移行手数料が不要でマイル還元率1%で貯める事ができ、特典や優遇もランクが高くなっています。

このカードを選ぶと言う事は飛行機に乗るのが好きな人であるでしょうから、将来的に上級会員を目指すには是非所有しておきたいグレードのカードとなっています。

このカードを所有していれば、次に解説するSFC修行での注意点を気にする必要はありません。

SFC修行をする予定がある場合に持つカードの注意点

SFC修行と呼ばれるANAの上級会員ステータスを年会費を支払う限り保持できるクレジットカードのSFCを、条件達成後に通常のANAカードから切り替える場合、交通系ANAカードからは切り替える事が出来ません

交通系ANAカードを持っていない場合には新規申し込みとなる為、審査落ちした場合、折角の修行が無駄になる可能性があるので、将来修行をする予定の人は最初から交通系ANAカード以外を所有する必要がありますので「ワイドゴールドカード」を修行前に発行しておくのが良いでしょう。

SFCに切り替えが出来ない交通系ANAカード

ANAカードによくある疑問

Q
年会費無料のANAカードはある?
A

年会費が無料のANAカードは2種類あります。

ANA学生カード

18歳以上(高校生を除く)の学生のみ申し込み可能な年会費無料のANAカードです。
入会時、毎年の更新時には1,000マイルが付与され、卒業時に一般カードに切り替えると2,000マイルプレゼントがあるので合計5,000マイル貯まるので学生時代は是非持っていたい1枚です。

ANA JCBカード ZERO

18歳~29歳までの社会人限定で申し込み可能な年会費無料のANAカードです。入会後5年間、無料でANAカードを利用できます。しかし、入会・カード継続時のボーナスマイル付与はつきません。

Q
ANAカードは必ず持っていないと駄目?
A

マイルを貯めるだけなら、マイレージクラブカード(AMC)や提携ANAカードでも構いません。
所有していると実際に搭乗する機会があるならボーナスマイルが付与されたり、空港でのショッピングで割引が受けれたりしますのでお得ではあります。

Q
ANAカードを持っているとラウンジが使える?
A

航空会社ラウンジはANAカードを持っていても使えません。
ただし、プレミアムカードは国内ANAラウンジを本人だけ使う事が出来ます。
ゴールドカード/プレミアムカードはカード会社のラウンジが利用条件(利用可能カード会社)に入っていればANA便に搭乗しなくても利用する事が出来ます。

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