陸マイラーになると、メインとしてANAカードを使ったり、キャンペーンやポイント用などで複数枚持ったりと複数枚所有する事になるのがANAマイレージクラブカードです。
画像は私が所有しているANAマイレージクラブカードです。
JALは何枚発行しても同じマイレージ番号となりますが、ANAはカードを発行するたびに新しいANAマイレージクラブ番号(お客様番号)が付与されるので、図のカードはすべて違う番号で、7つあることになります。
・ANAマイレージカードの種類
・ANAカードを複数所持する場合のルール
・複数のマイレージカードのマイルを統合する方法
ANAマイレージカードの種類
一口にANAマイレージ番号が付いているカード(ANAマイレージカード)と言っても、いくつかの種類が存在していて、大きく以下の様に分類することが出来ます。
- ANAマイレージクラブカード(AMCカード)
- ANAクレジットカード(ANAカード)
- ANA提携クレジットカード(ANA提携カード)
- ANAプリペイド(デビットカード)カード
1. ANAマイレージクラブカード
ANAマイレージクラブカード(通称AMCカード)はANAが発行している会員カードです。ANA HPから入会する事が出来き、「デジタルカード」と「プラスチックカード」の2種類があり入会時に選択できます。
年会費無料で、年齢制限はなく0歳の赤ちゃんでも持つことが出来ます。
2. ANAカード
「JCB」「VISA」「Dinners」「AMEX」のクレジット会社が発行しているカードで、券面表に「ANA CARD」の文字があるカードが「ANAカード」と呼ばれます。
ANAカードは搭乗ボーナスマイルや有償航空券購入ボーナスマイルが付くといった特典があり、ANAマイルを貯めるには必須カードです
また、年会費は必要ですが、毎年更新時に継続ボーナスマイルがもらえるお得なカードにもなっています。
3. ANA提携カード
企業と提携してポイントカードや会員カードにANAマイレージ番号が付与されたカードです。
- みずほマイレージクラブカード/ANA
- 楽天ANAマイレージカード
- ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード
と言った提携先の名称が付いたカードがあります。
クレジットカード機能付きの年会費無料カードもありますが、ボーナスマイルはないので「みずほマイレージクラブカード/ANA」の様に「みずほルート」でANAマイルを貯めるためとか、「楽天ANAマイレージカード」の様にポイントを低効率でも交換したい為など用途がある場合以外は持つメリットはありません。
4. ANAデビット(プリペイド)カード
デビットカード/プリペイドカードにANAマイレージ番号が付与されたカードで、利用毎にマイルが貯まるのが特徴なカードです。利用で0.5%のマイルが貯まりますが、それよりも高還元率な方法が有る為積極的に利用する必要はありません。
各カードの入会方法はこちら
ANAマイレージカードは同時に何枚保有できるのか?
沢山あるANAマイレージカードを同時に何枚持てるのかの答えは
ANAマイレージクラブカード→1枚
ANA提携カード、ANAプリペイド(デビット)カード → 重複しない限り何枚でも発行可能
ANAカード → 複数保持のルールあり。
となります。
ANAカード複数所持のルール
ANAカードの複数所有ルールですが、
・クレジットカードの「ブランド」(VISA/JCB/AMEX)が異なっている。
・同じ「ブランド」(VISA/JCB/AMEX)のグレード違いは同時に持てない。
・交通系カード(三井住友VISA/JCB)は別で持てる(同じ種類のグレード違いは持てない)
の条件を満たすことで最大9枚持つことが出来ます。
■三井住友カード
1.ANA VISA(一般/ワイド/ワイドゴールド/プラチナ)
2.ANA VISA Suica(交通系カード)
3.ANA Master(一般/ワイド/ワイドゴールド)
4.ANA TOP&ClubQ Master(交通系カード)
5.ANA nimocaカード(交通系カード)
■JCBカード
6.ANA JCB(一般/ワイド/ワイドゴールド/プラチナ)
7.ANA ToMe CARD PASMO JCB(ソラチカ)(交通系カード)(一般/ゴールド)
■AMEX
8.ANA AmericanExpress(一般/ゴールド/プレミアム)
■Diners
9.ANA Diners(一般/プレミアム)
※各「一般/ゴールド/プラチナ(プレミアム)」グレードは同時には保有できません。
これらのカードは毎年継続ボーナスとして
一般:1,000マイル
ゴールド:2,000マイル
プラチナ(プレミアム):10,000マイル
の更新マイルを貰う事ができます。
以前はJCBは1枚しか持つことができなかった為、ANA JCBカードとソラチカカードの同時持ちは出来ないと解説しているサイトがありますが、2015年4月より2枚持ちが可能になりました。
ANA JCBカードとの重複保有について
引用:JCB公式HP ソラチカカード
ANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)に限り本会員として、ANA JCBカードと重複して保有することが可能です。
すでにANA JCBカードをお持ちの場合、ANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)の新規入会手続きを行うと、ANA JCBカードを保有したままANA To Me CARD PASMO JCB Series(ソラチカカード)が新規発行となります。
また、三井住友カードが発行している交通系ANAカードは重複して所有する事ができます。
[ANA TOP&ClubQ Masterカード]
引用:三井住友カード公式HP
ANA VISA/ マスターカード、ANA VISA Suicaカードと重複してお持ちいただくことができます。
[ANA VISA Suica]
ANA VISAカード、ANA マスターカード、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードと重複してお持ちいただくことができます。
[ANA nimocaカード]
ANA VISA/ マスターカード、ANA VISA Suicaカード、ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカードと重複してお持ちいただくことができます。
マイレージクラブ番号(お客様番号)は統合がおすすめ
上の図はANAカードの例ですが、赤枠の10桁の番号がANAマイレージ番号(AMC番号/お客様番号)です。
カードの表面に「お客様番号」と書かれている10桁の数字が表示されている筈です。
各カードをそれぞれ利用したり、ポイント交換した場合はそれぞれのマイレージ番号に対して貯まるので、そのままでは各カードは全く別のものとして扱われる為、マイルが分散されて有効に活用できません。
私の所持しているANAマイレージカードを例に説明すると
- ANA VISA SFC → クレジットカード利用ポイントでマイルを貯める
- ソラチカカード → マイルは貯めないが有効期限延長用
- ANA VISA Suica → オートチャージ利用でマイルを貯める
- ANA TOKYU POINT ClubQカード → TOKYUOルート使用(過去)
- SONY BankWALLETE → キャンペーンでマイルを獲得
- みずほANAマイレージカード/ANA → みずほルートでのポイント移行用
- AMCカード(Edy付) →(死蔵)
となっているので、買い物で貯まる「ANA VISA SFC」やポイントをANAマイルに交換して貯まる「みずほANAマイレージカード/ANA」それぞれにマイルが貯まっていることになります。
何も手続きをしない状態だと、例えばANAカードに貯まった5,000マイル単体では特典航空券とマイルが足りなくて交換ができません。
そこで、貯まったマイルを合わせて使いうために「マイル口座統合」手続きをすることで、それぞれのカードで貯まったマイルが自動的に合算され、13,000として扱えるので特典航空券と交換する事が出来ます。
ANAマイル口座の統合方法
ANAマイル口座を統合する手続き方法は3通りあります。
- 新規カード発行の申込み時に今持っている番号を入力しておく
- ANAマイレージクラブ・サービスセンターに連絡する
- Web上でマイル口座統合の手続きをする
1. カード新規発行時にAMC番号を入力する
一番手続きが簡単な方法で、自分で統合の手続きをが不要です。
新しくAMC番号が付くカードを発行する時に、申し込みフォームにすでに持っている「メインカード」のマイレージ番号(AMC番号)を入力すると、統合された状態となってカードは到着します。
2. サービスセンターに連絡する
・Webから手続きするのはよく分からないし不安だ
と言った場合には、サービスセンターに電話して統合を依頼する方法でも統合できます。
全国一律料金:0570-029-767(サービス番号「3」)
有料/海外から:東京 03-6741-6683
受付時間:月~土:9:00~17:00 /日・祝・年始休
3. Webページで統合手続き
統合されていないカードが手元にある場合は、ANA HPでログイン後、トップページの「マイメニュー」→「その他」をクリックして選択します。
★マークがある項目は入力必須項目です。
最大3枚まで同時に統合されていないカードを登録する事が出来ます。
配信先メールを入力(すでに設定済みの場合は変更扱いとなります)
以上で統合申請作業は完了です。
本人のマイルはこの手続きで統合されますが、家族のマイルを統合する場合は、「ANAカードファミリーマイル」というサービスがありますのでよろしければ参考にお読みください。
マイル口座を統合したらメインカードを決める
ANAマイレージクラブカードが複数枚統合している状態では、メインカードとサブカードを設定が必要です。
メインカードに設定できるのは1枚のみとなります。
メインカードのみが利用できるサービスは以下になります。
- 特典のお申し込み(一部を除く)
- 特典利用者登録
- 国際線予約(確認・変更なども含む)
- 海外ツアー予約
※統合後もサブカードのマイレージ番号でそれぞれログインすること自体は可能です。
メインカードの確認方法
統合済みカードの一覧は、ANAホームページログイン後のマイページにある「会員情報の登録・変更」メニューにある「統合済みカードのお客様番号一覧」を選択すると確認することができます。
一覧を見て、メインカードとしたいカードがサブカードになっている場合は、メインカードの変更を行います。
メインカードの変更方法
メインカードの変更はWebから行うことができます。
ANA HPログイン後の「マイメニュー」の「会員情報の登録・変更」メニューにある、「メインカードの変更」をクリック
新しくメインカードに変更するカードのお客様番号を入力します。
以上で手続きは完了です。
メインカードの変更の反映は即時反映します。
どのカードをメインカードにするのがよいか?
マイル口座を統合後は、メインカードのお客様番号でANA HPにログインして航空券の購入をしたり、マイルを使用したりします。
SFC(スーパーフライヤーズカード)の様に強力な特典があるカードをメインカードにしなかった場合は特典を受けれなくなりますので注意が必要です。
AMCカード < 提携ANAカード < 一般ANAカード <ゴールド(プレミアム)カード < SFC
の順の優先度で登録するのが無難です。
まとめ
本記事ではANAカードを複数所持するルールの解説と枚数が増えてしまいがちなマイレージカードのマイル口座の統合方法について解説しました。
統合後は、
・ANAホームページのマイレージページにはメインカードのお客様番号でログイン。
・いずれかのカードを解約してもAMC番号全部解約しない限りマイルが無くなることはありませんのでご安心ください。
同時に所有できるカードのうち交通系ANAカードを持つと、年会費は必要ですが、カードで高額利用するよりも安くANAマイルをためることができますので良ければ参考記事をご覧ください。
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