たくさんマイルが貯まっているけど、もし自分が事故で突然、死んだら折角貯めたマイルはどうなるんだろうと陸マイラーなら一度は思ったりしませんか?
家族にも言わず黙々と貯めてるけど、気が付いてもらえるのか?折角貯めたのだから奥さんや子供に使って欲しいと思うかもしれません。
本記事ではANAマイルは自分が死亡してしまった場合にはどうなるかについて解説しています。
ANAマイルの相続
始めに結論から言いますと、マイレージ会員が死亡した場合は相続することが出来ます!
良かったです!これで心置きなくANAマイルを大量に貯めることが出来ます!
ANAの会員規約によると。
9条 マイルの合算
会員は、弊社が個別に定める場合を除き、第三者にマイルを売買、共有、合算または贈与することはできません。会員が死亡した場合、会員の法定相続人は、本規約21条に定める所定の手続きにより、当該手続きが完了した時点で有効なマイルを相続することができます。21条 会員の死亡
引用:ANA HP 会員規約
会員が死亡した場合、法定相続人は、会員が積算していたマイルを、所定の手続きが完了した時点で有効な範囲で承継することができます。その際、当該法定相続人は弊社に対し、故人である会員のマイルの相続権を有することを証明する書類を、会員の死亡日から180日以内に提示する必要があります。相続の申し出が前記の期間内になされない場合は、当該会員の積算マイルはすべて取り消されます。
と書いてありますので、会員が死亡した場合、法定相続人は、所定の手続きを完了した時点で相続できるという事になっています。
相続できる人
規約に出てきた「法定相続人」なにやら難しい言葉ですね。
法定相続人とは、民法で定められた死んだ人の財産を相続できる人で基本的に直系親族となります。
- 配偶者
- 子供
- 孫
- 無くなった人の親
- 亡くなった人の祖父母
- 無くなった人の兄弟
- 無くなった人の甥・姪
※公的効果のある遺言書があれば法定相続人でなくても相続も可能。
相続手続き期限
会員の死亡後6カ月以内に手続きを完了させる必要があります。
相続の申し出が期限内になされなかった場合は、該当する会員のマイルは失効してしまいます。
相続税はかかるの?
残念ながらマイルは相続税の課税対象の様です。
でも、1マイルの価値って?と記事を書きました。
ファーストクラスに乗ろうと思って20万マイル持っていたら200万の価値があるの?と思われると思います。しかしながら、他の航空会社も含めて、相続に関する評価方法については記載は見当たらりません。
財産に関する時価については国税庁では
(2) 時価の意義
引用:国税庁HP
財産の価額は、時価によるものとし、時価とは、課税時期(相続、遺贈若しくは贈与により財産を取得した日若しくは相続税法の規定により相続、遺贈若しくは贈与により取得したものとみなされた財産のその取得の日又は地価税法第2条《定義》第4号に規定する課税時期をいう。以下同じ。)において、それぞれの財産の現況に応じ、不特定多数の当事者間で自由な取引が行われる場合に通常成立すると認められる価額をいい、その価額は、この通達の定めによって評価した価額による。
としています。
お国の通達らしく、言っていることが難しいですが、通常使用できると認められる価格と言う事とした場合、1マイルを航空券にした場合、航空会社、時期、路線などで大きくその価値が変わってしまう事から、税理士事務所のHPなどを見る限りでは共通な使用用途の場合、例えば1マイルは電子マネー1円になるという点を考えると1円相当であるとしているサイトが多い様です。(実際には相続時に税理士さんに相談が必要かとは思いますが)
1マイル=1円として評価するのが妥当
マイルを分割して相続できるか
20万マイル位ならいいですが、「陸マイラー」の中には100万マイル近く貯めている強者もいます。となると、このマイルを1人で相続しても使い切れない可能性が出てきます。
通常の相続財産であれば、配偶者が1/2、子供が1/2と言ったように分割して相続ができます。
ANAマイルに関して言えばできません。
ANAマイルは分割して相続はできない
ANAマイル相続手続き方法
ANAマイルを相続する方法ですが、Webからは申し込みが出来ません。
マイレージクラブサービスセンターへ電話にて問い合わせて手続きとなります。
全国一律料金:0570-029-767
有料/海外から:東京 03-6741-6683
マイレージサービス問い合わせ【3】を選択
受付時間:月~土:9:00~17:00 /日・祝・年始休
手続きに関しては電話にて案内されるので確かではありませんが、規約記載の書類だと
1.会員本人の死亡証明書
2.の相続権を有することを確かに証明する書類を
は確実に必要となるかと思います。それ以外にも本に人確認書類や、個人の退会届なども必要になるかと思います。
相続したマイルはリセットされる
相続したマイルの有効期限は、相続した時点で有効期限がリセットされるため相続をした日から3年間となります。
(補足)ポイントの相続
ANAマイルは有効期限が3年なので、ポイントをANAマイルにしてしまうと有効期限で失効してしまう可能性があります。
その対策として、利用するまで交換せずポイントサイト(有効期限無期限)に留めておくことがあります。
そこでANA交換前可能なポイントサイトのポイントのいくつかについて調べてみました。
PEX | 相続できる |
永久不滅ポイント | 相続できない |
エポスポイント | 相続できない |
Gポイント | 相続できない |
Pexのみ相続可能で、それ以外は相続が出来ないようです。
まとめ
ANAマイルは死亡時に相続できるかについて解説しました。
・法廷相続人および法的効果のある遺言書がある人に相続可能
・死亡後6か月以内に手続きしないと失効してしまう。・手続きはWebではなく電話にて連絡し、必要書類をANAに提出
・マイルには相続税がかかるが、今のところは1マイル1円として計算
・ポイントの相続は基本出来ない
予期せぬ事態に備えて、家族にはどのくらいのマイルを持っているか定期的に伝えておいた方がよいかもしれませんね。
コメント