ANAマイルを貯める目的と言えばやはり特典航空券との交換ではないでしょうか。
ANA国際線特典航空券のビジネスクラスやファーストクラスと交換するのが最もANAマイル価値の高い利用方法です。
では、ANA便国内線の特典航空券交換はどうかというと、実はMileagePlusと言うアメリカのユナイテッド航空のマイルを交換した方がお得なのです。
ユナイテッド航空のマイル交換でも、ユナイテッド航空はANAと同じスターアライアンスに加盟していますので、ANA便を予約して搭乗する事が出来ます。
本記事ではANAマイルとMileagePlusそれぞれを国内線特典航空券交換でANA便に搭乗する場合にどちらがお得か比較します。
※2024年5月より、国内線特典航空券に必要なマイル数が少なくなりました!
- MileagePlusについて
- 国内線特典航空券利用のANAとMileagePlusの比較
MileagePlusとは
MileagePlus(マイレージプラス)はアメリカの航空会社ユナイテッド航空のマイレージサービス(フリークエントフライヤープログラム)です。
特徴についての詳細はここでは省略しますが、以前コロナ禍でANAマイルが有効期限で失効してしまうので有効期限の無いMileagePlusをセゾンMileagePlusカードで貯めた事がありその時の記事を参考にして頂ければと思います。
そんなMileagePlusの国内線特典航空券メリットは以下の様になっています。
- 予約開始日がMileagePlusの方が早い
- 必要なマイルがMileagePlusの方が少ない
- 有効期限が無い(2019年8月より)
- キャンセルが無料(2023年1月より)
- 本人以外にも予約/発券できる
予約開始日の比較
ANAは搭乗期間を夏と冬に分けていて、各搭乗期間開始2か月前下旬からの一斉予約となります。
マイレージクラブ会員や上級ステータスを所有している場合は非会員より数日早く予約が出来ます。
・夏ダイヤ(3月の最終日曜日~10月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分
→1月下旬頃受付開始予定
・冬ダイヤ(10月の最終日曜日~翌年3月の最終日曜日の直前の土曜日)搭乗分
→8月下旬頃受付開始予定
MileagePlusは330日前から予約が可能となっています。
この記事を書いているのが2024年4月18日ですが、東京-千歳のマイル予約を見たところ2025年3月21日が限界の予約可能日なので、337日前で多少の前後はあるのかもしれませんが、ANAよりも大分前に予約できることは確かです。
必要マイル数の比較
搭乗区間と利用期間でのANAとMileagePlusで交換に必要なマイル数は以下の様になっています。
基本区間マイル | ローシーズン | レギュラーシーズン | ハイシーズン |
---|---|---|---|
0~300 | 5,000 | 6,000 | 7,500 |
301~800 | 6,000 | 7,500 | 9,000 |
801~1,000 | 7,000 | 9,000 | 10,500 |
1,001~2,000 | 8,500 | 10,000 | 11,500 |
ANAは区間マイル以外にも毎年発表されるシーズン期間によっても交換に必要なマイル数が変わります。
基本区間マイル | 必要マイル数 |
---|---|
0~800 | →5,000 |
801~ | → 8,000 |
MileagePlusはシーズンによる違いは無く、搭乗区間の基本区間マイルによって変わります。
800マイルを境に必要マイル数は変わりますが、800マイルを超える搭乗区間の例としては
東京ー札幌:510マイル
東京ー那覇:984マイル
東京ー福岡:567マイル
札幌ー那覇:1397マイル
ですので、日本路線は800マイル以内の区間が多いので5,5005,000マイルで利用できると思って良いと思います。
ANAマイルとMileagePlusの国内線特典航空券比較
国内線特典航空券の発券に関して、ANAとMileagePlusの利用条件を比較しました。
ANAマイル大好きな私ですが、ほぼ全部の項目でMileagePlusの方が有利ですので完敗です。
予約変更 | 無料 | 無料 |
---|---|---|
取消手数料 | 3,000マイル | なし |
本人以外に発券 | 2親等以内の登録者 | 誰でもOK |
有効期限 | 3年 | 無期限 |
予約可能開始日 | 1月:3月~10月分 8月:10月~翌年3月分 | 335日前から |
搭乗路線 | 直行 | 直行 or 乗り継ぎ※ |
空港使用料 | 必要 | 必要 |
MileagePlusはどうやって貯める?
悔しいところですがが、国内線特典航空券と交換するのを目的とした場合はMileagePlusを貯めるのがお得です。
MileagePlusを貯めるにはMileagePlusメンバーになり次の方法で貯める事が出来ます。
飛行機に搭乗してMileagePlusを貯める
飛行機に搭乗してMileagePlusを貯めるには、ユナイテッド航空に乗るだけでなくスターアライアンスメンバーの飛行機に搭乗する事でもマイルを積算する事ができます。
ANA便に搭乗して貯めるには、予約後にマイレージ登録にMileagePlusを選択する事でANAマイルではなくMileagePlusに積算されます。
加算されるマイルは、距離と運賃とユナイテッド航空のステータスで変わりますが、区間基本マイルの70%~250%となります。
ANAマイルで積算するよりもMileagePlusの方が少ない場合でも、MileagePlusは有効期限が無期限なので、頻繁に飛行機に乗らない人はANAマイルを貯めるよりMileagePlusを貯める方がよいでしょう。
ポイントサイトでMileagePlusを貯める
ANAマイルを貯める定番のポイントサイトのポイントをマイルに交換する方法ですが、残念ながら、MileagePlusに交換できるのは現時点では「モッピー」のみで、交換率も33%とかなりの低交換率なので利用はおすすめできません。
引用:モッピー ポイント交換
クレジットカードでMileagePlusを貯める
今のところ、MileagePlusはクレジッドカードで貯めるのが効率の良い方法で、MileagePlusを貯める事の出来る提携クレジットカードを年会費が手ごろなものを挙げると以下の通りです。
カード名 | 年会費(税込) | マイル還元率 |
---|---|---|
MileagePlus JCBカード(一般) | 5,500円 | 1.0% |
MileagePlusセゾンカード(一般) | 3,300円※年会費改定後 (マイルアップメンバーズ年会費11,000円) | 1.5% (マイルアップメンバーズ入会の場合) |
MileagePlus MUFGカード | 5,500円 | 1.0% |
MileagePlus UCカード | 1,650円 | 0.5% |
以前は年会費とマイル還元率の高さからMileageセゾンカードがお得でしたが、年会費およびサービス改定となり、1.5%のマイル還元率で貯めるには7,150円が14,300円(税込)と大幅に高くなってしまいました。
MileagePlus JCBカード
MileagePlus JCBカードは名前の通り、ユナイテッド航空とJCBが提携するクレジットカードです。
[基本情報]
年会費(税込) | 5,500円 |
---|---|
国際ブランド | JCB |
貯まるポイント | MileagePlusマイル |
還元率 | 1.0% |
旅行傷害保険 | 利用付帯(最高3,000万円) |
空港ラウンジ | ✕ |
家族カード | あり(1,100円) |
ETCカード | 無料 |
スマホ決済 | GooglePay、ApplePay |
ショッピング保険 | 海外(最高100万円) |
入会キャンペーンを開催しているときでは一般カーで2,000マイル貰えますので、それだけで国内線特典航空券交換井大分近づくことができます。
MileagePlus MUFGカード
MileagePlus MUFGカードは名前の通り、ユナイテッド航空と三菱UFGニコスが提携するクレジットカードです。
[基本情報]
年会費(税込) | 5,500円 |
---|---|
国際ブランド | VISA/MasterCard |
貯まるポイント | MileagePlusマイル |
還元率 | 1.0% |
旅行傷害保険 | 利用付帯(最高3,000万円) |
空港ラウンジ | 〇 |
家族カード | あり(1,100円) |
ETCカード | 無料 |
スマホ決済 | ApplePay(QUICPay) |
ショッピング保険 | 海外(最高200万円) |
まとめ
ANAマイルとMileagePlusのどちらが国内線特典航空券と交換するのがお得かについて解説しました。
利用条件の点からみるとMileagePlusの方がお得です。
デメリットとしてはMileagePlusマイルを貯めるにはANAマイルの様にポイントから大量に貯める事は出来ない為、MileagePlusが貯まるクレジットカードを利用するしかないところですが、有効期限は無期限なので失効の心配なく自分のペースで貯める事はできます。
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