ANA Blue Hangar Tour (機体工場見学)に参加してきました

ANA Blue Hangar Tour(ANAブルーハンガーツアー)」はANAが開催している羽田空港の格納庫内の「整備部門」を見学できる「機体工場見学」です。

旅行するのに空港を利用する事はあっても、整備工場は普段見ることが出来ない場所ですし、飛行機を間近で見れることができるので、コロナ禍以前もツアーは開催されていましたが、予約がなかなか取れない大人気ツアーでした。

この見学ツアーですが、コロナ禍で一時中止されていましたが、2022/4/4から機体工場見学をリニューアルオープンして再開していたのですが、この度予約を取ることが出来き、参加してきましたので、そのレビューとなります。

目次

ANA Blue Hangar Tour概要

公式HPはこちら

基本情報

場所ANAコンポーネントメンテナンスビル
開催日火~土曜日 休館日:日曜日・月曜日・祝日・年末年始
(月曜日が祝日の場合は、翌平日も休館)
開催日時間①9:30~11:00
②11:00~12:30
③13:30~15:00
④15:00~16:30
料金無料
対象年齢小学生以上(小学生は保護者同伴)

ツアー内容

  1. 受付
  2. ANAグループの整備部門(e.TEAM ANA)についての紹介。
  3. 格納庫見学
  4. 展示ホール(自由見学)
  5. グッズショップ利用

予約方法

予約は公式HPから行う事が出来ます。

1か月前の同日9:30に受付が開始されます。あらかじめ空き状況を選択できる画面までは進んでおいて、時間に合わせて、月を変更するなどして画面を更新することで、空枠が出たらクリックして予約画面に移れば確保は完了です。間違っても画面を閉じてしまわないように落ち着いて必要事項を入力してください。

注意事項同意

「注意事項はこちら」をクリックすると、「注意事項画面」が表示されるので読んだら「閉じる」をクリック

この作業は、アクセスするたびに表示されるので2回目からは表示されたら「閉じる」をクリックするでOKです。

見学希望月と予約を取る人数を選択し、車いすなどで手伝いがいるかのチェックを入れて「空き状況確認」をクリックします。

空き状況から選択

開催日と開催時の空き状況が表示されるので時刻の右に数字が表示されているところが予約が出来る日程となっています。

申し込み情報を入力

予約に関する情報を入力が完了すると、入力したメールアドレスに「仮受付完了」のメールが送られてきます。
参加者が複数の場合で全員分の入力が終了すると「入館証」のメールが届きます。


こちらのメールを当日入り口で見せることで施設に入館できます。

ツアー当日

新整備場

東京モノレールで行く場合は「新整備場駅」で下車。

出口を出て歩くと正面に「ファミリーマート」が見えるので、右方向へ向かいます。

正面に見える橋を渡り、ひたすら進みます。

8~10分程歩くとガソリンスタンドを過ぎたあたりの正面に「渡り廊下」がある建物が見えてくるので、そこまで歩きます。

建屋

渡り廊下の下までたどり着いて、左の建屋が「ANAコンポーネントメンテナンスビル」となります。

入り口で警備員にメールを提示してから入ります。

受付

入って左手に受付カウンターがあるので、身分証を提示し、案内用紙とゲストカードを受け取ります。

講義

受付後は奥のホールに移動します。受付で受け取ったゲストカードに「空港名」が記載されているので、その席で最初の30分は整備部門(e.TEAM ANA)に関するお話を聞きます。

格納庫見学ツアー

講義後はいよいよ「格納庫見学ツアー」です。ヘルメットを被って、エレベータで2Fに上がり、来るときに見た渡り廊下を通って格納庫の建屋に移動します。制限エリアに入る為、途中で簡単な保安検査を通過します。

第1格格納庫

扉を開けて第1格納庫に入ると、3Fのデッキから格納庫全体が見える場所に出ます。
最初にB777-300ERが目に飛び込んできました。そして、感想は・・・広い!につきます。ANAが保有する現行の機体で最大全長であるB777-300ERが小さく見える程です。
第1格納庫には最大7機駐機できるとのことで、格納庫の扉までは約100m程あるそうです。

今回入っていたのはJA793Aで国際線機材の機体でした。

隣にはB767-300が入っていました。隣のB777-300ERと比べると可愛く見えますね。

整備する為のクレーンが天井から吊り下がっていて、こちらも巨大です。

見学ツアーは、デッキで上から眺めるだけでなく、階段を下りて機体の傍まで行くことができるのです。
通常は搭乗する場合に、沖止めの時にタラップ車から搭乗する場合は、真横から近くを見ることはできますが、正面下から眺めることは出来ないので貴重な体験となっています。

エンジンも通常ならこんなに近づいたら大変なことになるであろう距離まで近づいてみることが出来ます。

エンジンはGE製です。エンジン横の赤い線は、エンジンが稼働しているときに、これより先にいると巻き込まれるという大変恐ろしい注意ラインです。

翼の下を潜って通る際に(立ち止まり禁止!)普段なら見れない翼の裏側も見ることが出来きました。

翼には燃料が入っていますが、下にある楕円は点検候となっていて、小さく見えますが人が通れるほどのサイズとの事。

B777-300ERを見た後だと、B767がかなり小さく見えてしまいます。


整備場内には様々な部品がありますが、剥き出しのエンジンもあり、本当に多くの部品で出来ていることがわかり、整備士さんの凄さが分かります。

格納庫の床には、駐機する際の目印がありました。

普段は、第1格納庫のみの見学との事ですが、この日は2機しか第1格納庫に入っていなかったので、第2格納庫の方も見学する事が出来る事になり、その移動中にタイヤを保管している場所を通りました。

第2格納庫

第2格納庫には最大3機入るそうです。第1格納庫と合わせて最大10機整備となります。

第2格納庫に入るとまず、B787-9の国際線スターアライアンス塗装機が駐機していました。
B777-300ERも大きいですが、こちらも間近で見るとやはり大きいです!

シュッとしててカッコいいですね。

B777-300ERがGE製であるのに対して、B787ははRR(ロールスロイス社製)のエンジンで、ギザギザの輪郭が特徴です。

奥にはB787-8が駐機していました。レーダー部分のメンテナンスをしていたらしく、カバーが取り外されていて中のレーダーが見える状態になっていました。

ガイドさんから、B787-8とB787-9の見分け方としては、B787-8は先頭にある窓が9個に対して、B787-9は更に5個の窓があるとの解説がありました。確かにB787-9は↓STARのARの部分にある5つの窓がありますね。

作業車

良く空港で走り回っている作業者が停まっていました。

こちらはフォークリフトで、荷物などを運搬して格納したりするのに使われています。

こちらは「トーイングトラクター」と言う名前で、よくコンテナが何個もつながって走っているのを見かけると思いますが、この車で引っ張っています。年季が入っていますが一体何年運用しているのでしょう。

展示見学

格納庫見学の後は30分建屋内に滞在する事が出来きるので展示ホールを見学することが出来ます。

ホールに入るとペッパー君と、垂直尾翼が展示されています。

整備士が使用する工具の展示です。

機体の部品など様々な展示がありますので、是非実際に行って見てください。

ANAの歴史

計器類の展示になります。

B787の炭素繊維の展示もあり、アルミ製に比べていかに軽いか体験できます。

今はもう日本の航空会社では見れないB747の模型が展示されています。

お土産

ホールにはお土産を買うところがあります。

ツアーで撮影した画像は、広報担当者への問い合わせで掲載チェックが必要です。
本ページ掲載の写真はすべてANA許可取得済みです。
掲載許可が下りないのは
・他社飛行機が写っている
・社員・スタッフ・他の参加者など人物が写っている
・講義中の画像
・広報が不適切と判断した画像
との事です。

おわりに

ANAが無料で開放している「ANA機体整備場見学 ANA Blue Hangar Tour」に初めて参加してきました。
コロナ禍以前は開催されていなかった土曜日も現在は開催されいているので、お子さんをと一緒に行くことが出来るようになったのでおすすめです。

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