コロナ禍前に貯めていたマイル25万マイル近くがどんどん有効期限が来て・・・・ANAによる延長も微妙な時にソラチカルートで延命措置をしたので減ってしまいました。そこで昨年はANAにも乗れるMileagePlusマイルを貯める事の出来るMileagePlusセゾンカードを使って1年貯めてみました。
21,253マイルです!
正直、意外と貯まったな~と言うのが感想です。そこで本記事では、この1年間で貯まったMileagePlusとは何か、どうやったら貯まるのか、利用した金額の内訳はどうなのかをご紹介したいと思います。
MileagePlusとは?
「MileagePlus(マイレージプラス)」はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本拠を置く航空界会社「ユナイテッド航空」のマイルプログラムです。世界373都市に就航、もちろん日本にも就航しており、ANAと同じスターアライアンスに所属ですので、MileagePlusのマイルで「ANA」「ルフトハンザ航空」「シンガポール航空」と言った他のスターアライアンスに所属する航空会社の特典航空券も利用可能です。
そんなMileagePlusは数々のメリットにあります。
- マイルの有効期限が無い
- 特典航空券キャンセルが無料
- 他人に特典航空券を発行できる
- マイルが購入・移行可能
- 国内線特典航空券必要マイルが少ない
- 国内線特典航空券ルートが多彩
- 国際線特典航空券の片道利用可能
- 国際線特典航空券燃料油サーチャージ不要
コロナ禍や世界情勢の影響で燃料油サーチャージは過去最高に高騰していたり、思わぬ事態でキャンセルが発生するといったことが起きやすい。そんな状況においてユナイテッド航空のマイレージプラスを使った特典航空券はそのメリットから注目を集めています。
1.マイルの有効期限が無い
以前、マイレージプラスには18か月の有効期限が設けられていました。
ただし、期間中にマイルを獲得および利用すれば、さらに18か月延長される仕組みになっていたので、クレジットカードなどでマイルを貯めていれば実質無期限といってもよい状態ではありました。
しかし、2019年8月28日に制度が改変され、有効期限はなくなっています。
数年に1度しか利用しない、カードもほとんど使わないのでマイルが貯まるのに有効期限があると貯まる前に切れてしまうという人でも失効させてしまう可能性がなくなります。
2.特典航空券キャンセルが無料
ANA/JALは国際線、国内線共に特典航空券を発券後は時期にかかわらずキャンセル料がかかってしまいます。(ANAの場合1名1予約につき3,000マイル)
ユナイテッド航空も以前はキャンセル料は必要で、その後コロナ禍の特例措置としてキャンセル料金は無料の状態が続いていました。そして、2023年1月以降のフライトからは一般会員でも上級会員でも特典航空券のキャンセル料はすべて無料となりました。
引用:ユナイテッド航空 HP
とりあえず発券して、都合がつかない場合はキャンセルすることが出来れば、気軽に旅行計画を立てられます。また、逆にキャンセルしやすい言う事は直前に空席が出る可能性がありますのでふと思い立った時に空いていないか確認したら意外と空いているかもしれません。
外資系の航空会社は頻繁にルールが変わるので今後続くかはわかりませんので、キャンセルの際はご自身で再度確認をお勧めします。
3.他人に特典航空券を発行できる
日本の航空会社はマイルの利用資格は本人に限られていますが、ANAの場合では「特典利用者登録」をすることで2親等以内の親族が利用できるようになります。
4.マイルが購入・移行可能
バイマイル
マイレージプラスには、1,000マイル単位でマイルを購入できる仕組みがあり、1月から12月の1年間で最大150,000マイルまで購入可能です。
時々キャンペーンをやっていてお得に購入できる時もありますが基本的にかなり高いので、後ホントに少し足りないので購入するといった以外はおすすめできません。
この記事を書いているときは増量キャンペーン期間でしたが、
5,000マイル以上で30%分ボーナスマイル
15,000マイル以上で65%分ボーナスマイル
40,000マイル以上で100%ボーナスマイル
となっています。
一番お得な40,000マイルの場合で194,226円ですが、かなりの金額となっています。
マイル単価にすると
と単価としてはまずまずなのですが、いざ買うとなると尻込みしてしまう値段です・・・
トランスファーマイル
また、他の会員口座にマイルを移行できる「トランスファーマイル」と呼ばれる制度があり、家族や友人・知人にマイルをプレゼントできます。
ただし、「トランスファーマイル」で移行できるのには上限があり、1口座の移行/受取は年間で100,000マイルまでとなっています。
500マイル~5,000マイルまでは500マイル単位、それ以降は1,000マイル単位で移せますが、移行単位で手数料がかかり、さらに1回の移行事務手数料がかかります。
ハイ、ご想像の通りかなりかかります。
例えば、私が貯めたマイルの内、移行可能な21,000マイルを誰かに移行させようとすると
引用:ユナイテッド航空 HP
マイルが減るうえに47,091円もかかってしまいます。
特典航空券を他の人に発券して上げる場合は特典航空券に必要なマイルだけなので、移行するよりは発券する方が断然お得です。
5.国内線特典航空券必要マイルが少ない
ユナイテッド航空のマイルを使ってANA国内線の特典航空券を発券する場合、片道5,500マイルから利用できます。
飛行距離が801マイル以内:片道5,500マイル
飛行距離が801マイル以上:片道8,800マイル
オールシーズンで必要マイル数は同じだけでなく、ブラックアウト日の設定が基本的にない(使えない日がごくまれにある)など使い勝手抜群です。
6.国内線特典航空券ルートが多彩
MileagePlusの最もお得で面白い活用方法が、国内線特典航空券です!
ANAやJALでは国内線で特典航空券を利用する際に、出発地と目的地を設定して検索すると、当然ですが直行便が候補として表示されます。
ところが、MileagePlusの場合、乗り継ぎ便がある旅程も候補として選択できます。
例えば、ある日の「東京(HND)-千歳(CTS)」を特典航空券予約検索をすると
[直行便]
引用:ユナイテッド航空 HP
[乗継]
引用:ユナイテッド航空 HP
上は直行、下は乗継便ですが
羽田空港15:30出発 → 大阪空港18:35着
大阪で一泊(自費になります)
大阪空港翌日16:20 → 千歳空港18:10着
と1泊を挟んで自費で宿泊ではありますが、寄り道をして目的地に行くことが出来て、しかも8.8kmile(8,800マイル)と必要なマイル数は同じです。(早朝に出発して、乗り継ぎ地で日中観光して、夜の便で目的地に着くようなケースもあります)
必ずしも都合の良い乗継時間の便が出てくるとは限りませんが、中には途中で観光や美味しいものを食べて、目的地に着くといった一風変わった旅ができるのもMileagePlus特典航空券の魅力です。
7.国際線特典航空券の片道利用可能
ANAの場合、国際線特典航空券を発券する場合は、出発地に戻ってくる往復となる必要があります。
MileagePlusの場合は、片道だけの発券が可能なので、往復空席は空席が無く発券できない場合に、行きは格安航空券、帰りは特典航空券と言った使い方ができます。
8.国際線特典航空券燃料油サーチャージ不要
近年、燃料油サーチャージが様々な要因で過去最大規模で高騰しており、マイルを利用した特典航空券を利用した場合でも、ANAやJALでは、燃料サーチャージを支払わなくてはいけません。ところがユナイテッド航空のマイルを使った国際線特典航空券の発券の場合は、燃油サーチャージ代が不要で、費用として発生するのは手数料と空港使用税のみとなっています。
デメリット
メリットだらけに見えるMileagePlusですが、残念ながらデメリットもあります。
それは、アメリカ路線/ヨーロッパ路線は以前はお得に特典航空券を利用できていましたが、現在は「変動チャート制」と言う、時期や利用者数によって必要なマイル数が増減する方法を採用しているため、かなり多くのマイルが必要となってしまっています。
以前は固定制でしたのでエコノミーで片道3万5千マイルほどでアメリカまで行けていましたが、現在は土日などには片道10万マイルと3倍近く必要な場合もあります。
引用:ユナイテッド航空 HP
ビジネスクラスに至っては、往復で40万マイルも必要となるので実際にマイルで行くのは非現実的なマイル数となっています。
MileagePlusの貯め方
MileagePlusを貯めるには、ユナイテッド航空もしくは提携航空会社に搭乗して、MileagePlusにマイルを獲得することですが、「陸マイラー」としては搭乗以外でマイルを貯めたいところです。
ANAマイルで定番のポイントサイトのポイントを移行する方法ですが、残念ながら2023年時点では「Moppy」と言うポイントサイトから交換率33%とかなり低い交換率で交換できるのみなのでお得ではありません。
それ以外の方法で効率の良いのはMileagePlusが貯まるクレジットカードを使って貯める事です。
MileagePlusが貯まるクレジットカード
MileagePlusが貯まるクレジットカードはいくつかあり、
年会費(税込) | マイル還元率 | |
---|---|---|
MileagePlusセゾンカード | 3,300円 2024年5月~ | 0.5% 追加年会費( |
MileagePlusセゾンゴールドカード | 33,000円 2024年5月~ | 1.5% |
MileagePlusセゾンプラチナカード | 55,000円 | 1.5% |
MileagePlus JCBクラシックカード | 1,375円 | 0.5% |
MileagePlus JCB一般カード | 5,500円 | 1.0% |
MileagePlus JCBゴールドカード | 16,500円 | 1.5% |
MileagePlus UCカード | 1,650円 | 0.5% |
MileagePlus UCゴールドカード | 19,800円 | 1.0% |
MileagePlus MUFGカード | 5,500円 | 1.0% (リボ払いで1.5%) |
MileagePlus MUFGカード ゴールドプレステージ(Visa/AMEX) | 16,500円 | 国内利用 1.0%(リボ払いで1.5%) 海外利用 1.5%(リボ払いで2.0%) |
MileagePlusダイナースクラブカード | 30,800円 | 1.0% |
年会費の安さや、使い勝手を検討した結果、私が昨年発行し、1年利用したのは年会費やマイル還元率が一番お得なMileagePlusセゾンカードです。
MileagePlusセゾンカード
MileagePllusセゾンカードはユナイテッド航空とクレディセゾンが提携して発行しているクレジットカードです。
カード基本情報
年会費 | 1,650円(税込)(2024年5月改定で3,300円(税込)) |
---|---|
基本還元率 | 0.5% マイルアップメンバーズ加入で1.5%(年会費5,500円(税込)) (2024年5月改定で11,000円(税込)) |
貯まるポイント | MileagePlus |
国際ブランド | VISA,Maste,AMEX |
ETCカード | 無料 |
家族カード | なし |
タッチ決済利用可能
セゾンカードではタッチ決済/スマホ決済に対応しており、この「MileagePlusセゾンカード」も対応カードとなっています。
1.タッチ決済
このマークがついているカードは、コンビニなどでタッチ決済として利用可能。
※タッチ決済はVISA/Masterのブランドを選択した場合に利用可能
2.QUICPay
ApplePayおよびGooglePayにカードを登録すると、QUICPay+として利用可能。
マイルアップメンバーズ
マイレージプラスセゾンカードは利用金額1,000円(税込)ごとにマイレージプラスが5マイル貯まるので、マイル還元率0.5%です。これに追加年会費5,000円(税抜)のマイルアップメンバーズを利用すると、更にマイルが1.0%追加で付与されるので1.5%となりますが、合計年会費は6,500円(税抜)となります。
→2024年5月より年会費が11,000円に改定されるので会費合計は14,300円
マイルアップ分が年間30,000マイル(年300万円の利用)を超えると0.5%になってしまいますが、大抵は問題ないと思います。
マイレージプラスセゾンカードのマイル付与の単位は、税抜ではなく税込なのが地味なメリットです。
税抜980円(税込1,078円)といった場合は端数が無駄になりにくく効率的にポイントが貯められます。
コスモ石油利用追加マイル
MileagePlusセゾンカードは、コスモ石油の利用額1,000円(税込)につき追加で5マイル加算されるので、計10マイル獲得できます。(1.0%相当)
さらに、マイルアップメンバーズに加入している場合は、20マイル獲得と2.0%相当貯めることが出来ます。
コスモ石油にてMileagePlusセゾンカードを利用すると、ボーナスマイルサービスとして1,000円(税込)につき5マイルが追加加算され、1,000円(税込)につき10マイルを貯められます。さらにマイルアップメンバーズに加入した場合には、1,000円(税込)につき20マイルを貯められます。
引用:セゾンカードHP
更新マイルボーナス
カードブランドに「AmericanExpress」を選択すると、カード更新時に500マイルがプレゼントされます。
500マイルと言うと、マイルアップメンバーズ加入の場合で約33,000円カード利用に相当しますので、年会費1,375(円)で獲得できるのはうれしい特典です。
利用内訳
このMileagePluseセゾンカードを私は昨年3月より1年間利用し、口座には21,253マイルが最終的には貯まっていましたが、1度国内線に搭乗した275マイルと正体不明の500マイルがあったので(更新マイルにしては付与時期が早い)を引くと約20,500マイルとなります。
入会キャンペーンマイル:2,000マイル
通常マイル対象利用分: 16,500マイル(約110万円分)
コスモ石油利用分: 2,000マイル(約10万円分)
計20,500マイルとなっています。(毎月の1,000円ごとのマイル加算なので合計額とずれがあるので概算表示)
これはマイルアップメンバーズの利用マイル1.5%とコスモ石油の利用額1,000円ごと20マイルとほぼ一致した結果となっていました。
合計利用額が120万と家族がいる家庭としては多くもなく少なくもなくと言った決済額かと思いますが、それでも5,500マイルの国内特典航空券なら2往復できるマイルです。
まとめ
ユナイテッド航空のマイレージプログラムであるMileagePlusについて紹介および、私が1年間MileagePlusが貯まる「MileagePlusセゾンカード」を利用して貯まったマイルとその内訳について解説しました。
・マイルの有効期限がない。
・親族だけでなく友人にも特典航空券利用可
・特典航空券のキャンセル料がかからない
・国内線特典航空券の必要マイルが距離制の固定マイル
・国際線燃料油サーチャージがかからない
・MileagePlusセゾンカードでマイルアップメンバーズに入ることで1年120万ほどの利用で2万マイルほど貯めることが出来た(キャンペーンマイル除く)
といった色々なメリットがあるマイレージプログラムでしたので、ANAマイルを貯めるのと並行して有効期限がないメリットを生かして、今後も少しずつ貯めていきたいと考えています。
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