ANAマイルからエアージャパンのフライトバウチャーへの交換が2024年6月3日より始まりました。
ANAマイルだとなかなか取れない航空券ですが、フライトバウチャーに交換して有償航空券として利用すると席の確保もしやすいとは思いますが果たしてお得な交換なのか気になるところではないでしょうか。
- ANAマイルからエアージャパンフライトバウチャー交換概要
- ANA国際線特典航空券で利用するのと比較してお得か検証
ANAマイルをAirJapanフライトバウチャーへの交換概要
引用: ANA HP AirJapanフライトバウチャー
ANAマイルからエアージャパンフライトバウチャーへの交換レートは以下の通り。
ANAマイル | AirJapanフライトバウチャー |
---|---|
1,000マイル | 900円分(還元率90%) |
5,000マイル | 4,500円分(還元率90%) |
10,000マイル | 11,000円分(還元率110%) |
- AirJapanの運賃(成田発の往復、片道)
- 座席指定料金
- 預入手荷物料金
- 事前購入機内食
- 上記に付随する税金
*AirJapanウェブサイトでの購入に限る。
有効期限
ANAマイルから交換したAirJapanフライトバウチャーの有効期限日は以下の通りです。
ANAのマイルからの交換日 | AirJapanフライトバウチャー有効期限日 |
---|---|
4月1日~9月30日 | 同年度12月末まで |
10月1日~3月31日 | 翌年度6月末まで |
交換期間初めに交換した場合最長で9か月間、交換期間最後に交換した場合は最短の3か月間とどちらも短い印象ですので、利用する時に交換するのが良いかと思います。
利用の注意事項
エアージャパンバウチャーの利用注意詳細はHPにて確認できますが、その中で注意が必要な部分のみ抜粋してみました。
- ANAのマイルから交換したバウチャーは日本円(JPY)建てで発行され、日本円(JPY)でのお支払い時にのみご利用いただけます。
- 支払金額の一部をバウチャーにてお支払いの場合は、残高をクレジットカードでお支払いいただけます。
- バウチャーをお持ちのご本人様名義の航空券などのお支払いにのみご利用いただけます。
- バウチャーを複数お持ちの場合でも、1回の決済でご利用可能なバウチャーは1つとなります。
- バウチャーは1回のみ利用可能です。一度利用したバウチャーは、残額があった場合でも、次回以降の購入時にご利用いただけません。
気になる点(注意が必要)な点としては
です。
ANAマイルからの最大交換は10,000マイル分のみなので11,000円相当しか一回の決済で利用できません。
それならば、片道づつ発券すれば22,000円分往復で2回分利用できるのでは?
と考える事が出来るかと思いますが、
復路を片道で海外から発券しようとした場合、以下の様に外貨建ての支払いとなりバウチャーは使えません。
つまり一回の旅行で10,000マイル交換して、11,000円分しか利用できないと言う事です。
ANAHPの利用例にも以下の様に記載があります。
ANAマイルをフライトバウチャーに交換はお得なのか?
一番還元率が高い交換は10,000マイルを交換する場合になります。
エアージャパンのバウチャーに交換して利用した方がお得なのか、それともそのままANAマイルとして国際線特典航空券で利用した方がお得なのか気になるところです。
時期によっても変わりますが、例として今月(6月)を例にエアージャパンの就航路線の内、韓国とバンコクでの費用を比較してみました。
東京⇔ソウル
エアージャパンで東京(成田)からソウル(仁川)まで往復発券した場合
一方ANA国際線特典航空券で東京(羽田)からソウル(金浦)で発券した場合は
となっています。
1回の旅程で交換/利用できるフライトバウチャーは10,000マイル分のみなので、必要なマイルと諸経費は以下の様になります。
必要ANAマイル | 追加支払い | |
---|---|---|
エアージャパンでの発券(往復) | 10,000マイル | 11,200円 |
ANAでの発券 | 12,000マイル | 16,550円 |
ANA国際線特典航空券の方が、エアージャパンよりマイル2,000マイル、追加支払いは5,350円多く必要となります。
参考までに有償で購入した場合を見た場合航空券代としては81,000円。
「税金・料金等」は特典航空券と同じですので、運賃81,000円が12,000マイル相当となっているのでマイルの価値としては6.75円となります。
マイルの価値で考えると10,000マイルは本来なら67,500円分の価値があるのでANA国際線特典航空券で利用した方がお得です。
実際の支払いで考えると、エアージャパンの方が2,000マイル少ない10,000マイルで追加費用が5,350円少ないのでお得です。
成田⇔バンコク線
次にバンコクの場合ですが、エアージャパンで派遣した場合
一方、ANA国際線特典航空券で東京(成田)からバンコクまで発券した場合は
となっています。
比べてみると
必要ANAマイル | 追加支払い | |
---|---|---|
エアージャパンでの発券 | 10,000マイル | 27,520円 |
ANAでの発券 | 30,000マイル | 45,970円 |
ANA特典航空券の場合エアージャパンより20,000マイルと追加費用18,450円多く必要となっています。
参考までに有償で購入した場合を見た場合航空券代としては11,650円。
「税金・料金等」は特典航空券と同じですので、運賃116,500円が30,000マイル相当となっているのでマイルの価値としては3.88円となります。
マイルの価値で考えると10,000マイルは本来なら38,800円分の価値があるのでANA国際線特典航空券で利用した方がお得です。
実際の支払いで考えると、エアージャパンの方が20,000マイル少ない10,000マイルで追加費用が18,450円少ないのでお得です。
まとめ
ANAマイルをエアージャパンのフライトバウチャーへの交換が始まりましたのでその概要について解説しました。
- エアージャパンバウチャーへの交換は最大で10,000マイルの場合の1.1倍還元率
- 1回の利用で使えるバウチャーは1つのみ
- 日本初の日本円支払にのみ利用可能で、海外発券には利用不可
一度に使えるのが最大で10,000マイル交換の11,000円分しかないので、使い勝手は悪いです。
どちらかお得かは、時期や燃料油サーチャージにもよりますが、マイルの価値で考えると10,000マイルが11,000円分にしかならないのでANAマイルとして利用した方がお得ですが、実払い金額で考えるとエアージャパンの方がお得となっています。
フライトバウチャーはANA SKYコインと同じく有償航空券を購入する形になるので余程満席でなければ席を確保できるのでANAマイル利用の一つの手段として考える程度になるかと思います。
ANA SKYコインの様に50,000マイル分を1.7倍でフライトバウチャーに交換と言った事になったらもっと実際の支払い金額が少なくなるのでお得度は増すかと思いますが現時点ではあまり個人的には魅力はないかと思います。
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