ANA新ブランド「AirJapan」はANAマイレージクラブサービスは受けれないのが残念

JALやANAといったフルサービスキャリア(FSC)でもpeachと言ったローコストキャリア(LCC)でもない新たなブランドとして2024年2月よりサービスが開始されたのがANAグループの「Air Japan」ですが、気になるのはANAグループ会社であることでANAマイレージクラブのサービス等の取り扱いではないでしょうか。

先日ニュースを見ていたところ韓国への初便が機材繰りの関係で初日に欠航となり、振り替えや補填などの対応でyoutubeなどにも数々の動画が上がっていたのを見たので、ANAマイレージクラブのサービス対応について気になったので調べてみましたが、結論から言えば

ANAマイレージクラブのサービスは提供されない

です。

目次

Air Japanとは

「Air Japan」は、ANAグループの一員である航空会社で、以前あった短・中距離国際線の運航を担っていた「エアージャパン」の新たなブランドして2024年2月9日から新規運航が開始されました。

就航路線

2024年2月運行開始時点の就航路線は以下の3路線となっています。

  1. 成田=シンガポール(チャンギ国際空港)
  2. 成田=韓国(仁川国際空港)
  3. 成田=バンコク(スワンナプーム国際空港)

運賃比較

ANAとの同一路線での比較をしてみるとANAが往復26万ほどに対して、AirJapanは19万円ほどと燃料油サーチャージが含まれていないのもありかなり安く利用は出来そうです。

ANA

AirJapan

使用機材

ANAグループでも使用しているボーイング787-8をAirJapan用に改修して活用しており、座席(324)はすべてエコノミーシートとなっています。これは上位クラスを設けないことで機内のスペースを確保し、シートピッチを広くして、エコノミークラスでもより快適に過ごしてもらいたいとの意図となっています。

機内食

機内食は有料となっており、事前予約および機内注文メニューが提供されます。

シートモニター

シートモニターはついていませんが、乗客自身のスマートフォンやタブレットを機内Wifiに接続する事で機内エンタテイメントは利用可能となっています。

ANAグループだがANAマイレージクラブのサービスは受けれるのか?

ANAマイラーとして気になるのが、同じANAグループなのだからANAマイレージクラブ関係のサービスやプレミアムメンバーの特典である

・ANAマイルは加算されるのか?
・ANA国際線特典航空券は利用できるのか?
・ラウンジサービスは利用できるのか?
・チェックインや搭乗の優先サービスはうけれるのか?
・手荷物の優先取り扱いはあるのか?

が気になるところですが、残念ながら現時点ではいずれも提供されない事となっています。

2024年2月9日にANAグループの新たな国際線ブランドとして就航したAirJapan成田-バンコク線(NQ1便/2便)におけるANAマイレージクラブに関する取り扱いについてご案内いたします。
1. AirJapan便(NQ1便/2便)搭乗によるANAマイレージクラブマイルの積算、AirJapan便への特典航空券としての利用について、現時点において取り扱いはありません。
2. AirJapan便(NQ1便/2便)搭乗時におけるプレミアムメンバーサービス(予約サービス、ラウンジやチェックインなどの空港サービス、手荷物取り扱い等)のご提供はありません。
3.現在運航しているエアージャパン成田-シンガポール線(NH801/802便)についての取り扱いについては変更ありません。

引用:ANA HP お知らせ

3.は、現在「エアージャパン」として運行している成田=シンガポール線はANAブランド便なので当面はマイル積算等は従来通りの取り扱いとなっているので加算されることになります。

インバンド、つまり顧客対象が訪日客を重視したブランドとなっているため、客層の比率的に多い外国人客に合わせて自前のサービスは提供を控えるといった形になっているからの様です。

気になるのは1.になります、2.でははっきりプレミアムメンバーサービス提供は「ありません」と記載しているのに対し、1.では「現時点」と言う匂わせがちな書き方がされているので、今後は状況を見て対象となるのかもしれませんがこの辺りは書けない大人の事情なのかもしれませんね。

まとめ

新たなブランドしてサービスが開始された「Air Japan」ですが、LCCではないとはいえ、有料オプションを加えるという形式はあるため、フルキャリアとローコストキャリアの中間と言う位置づけが良く分からないといった所が感想です。
また、先日ニュースにもあった通り、韓国への初便が初日に欠航で渡航できない人が発生したりと、LCCではないものの振替などの保証もなく厳しいスタートとはいかなかった様ですし、マイルが付かなかったり、プレミアムメンバーサービスが無いのを考えると、安全をとって多少値段が高くてもこれまで通りANAの方に搭乗すべきか迷うところです。

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