ANA上級会員とスーパーフライヤーズカードで半永久維持について

某テレビ番組でジャニーズの「風間俊介」さんが「修行僧」と公言してくれてその認知度が上がっている航空会社の「上級会員」、本記事はその「上級会員」ANAでは通称「プレミアムメンバー」と呼ばれるステータスについてと、そのステータスの特典ほぼを半永久的に維持可能な「スーパーフライヤーズカード(通称SFC)」について詳細解説します。

目次

ANAプレミアムメンバーとは

ずばり、ANAが多く搭乗してくれるお得意様向けの精度で「一般」に対して「上級」という位置づけです。
上級と言う事で、航空会社が特別サービスつまりVIP待遇を行ってくれます。

空港で

  • もの凄く空いているチェックインカウンターを使用している人を見た
  • スイスイとセキュリティチェックを通っていく人を見た
  • 航空会社ラウンジと言う看板を見た
  • プレミアムメンバー優先搭乗を行いますと言った言葉を耳にした

と言った経験はありませんでしょうか?
このようなサービスを「上級会員」となったマイレージメンバーなら受ける事ができるのです。

この「上級会員」をANAでは「ANAプレミアムメンバー」と呼んでいます。

プレミアムメンバーにはランクがあり、上位から

  1. ダイヤモンド
  2. プラチナ
  3. ブロンズ

となっていて、特にプラチナ/ダイアモンドのステータスになると多くのメリットがあります。

ANAプレミアムメンバーの特典・優遇

この上級会員(プレミアムメンバー)でなくても、例えば
国内線:プレミアムクラス
国際線:ビジネスクラス/ファーストクラス

で搭乗した際には

優先チェックイン,優先セキュリティレーン,ラウンジ使用,優先搭乗

と言った優先サービスを受ける事は出来ます、しかし、プレミアムメンバーとなると更に多くの特典・優遇があります。

その中でも実際にメリットの大きい主な特典について解説します。
クリックすると対象位置へジャンプします。

1.ANAラウンジ利用可能

ANAラウンジは2種類あり、無料で利用できるのは
・ANA LOUNGE:プラチナステータス、ダイヤモンドステータス
・ANA SUITE LOUNGE:ダイヤモンドステータス
になります。ANA LOUNGEはブロンズステータスの場合は利用権利はありますが無料ではなく、マイルかアップグレードポイントが必要です。

ドリンクとスナックを頂くことが出来て、椅子に座って出発までくつろぐことが出来ます。

[国内線 羽田ANA SUITE LOUNGE]

[国際線 羽田 ANA LOUNGE/ANA SUITE LOUNGE]
SUITE LONGEは入ったことが無いので未知の領域ですが、ワンクラス上の「おもてなし」を受ける事が出来るとのこと。

ANA LONGEでも出発前に食事やドリンクをとることや、長時間のフライトに備えてシャワーを浴びることもできます。

2.優先チェックインカウンターが使える

国内線では、別室への入り口があり、その中かチェックイン手続きと専用保安検査場へ行くことが出来ます。
[羽田空港国内線プレミアムチェックインカウンター入口]

国際線の場合はチェックインカウンターはエコノミー/ビジネス(プレミアムエコノミー)/ファーストクラスの3種類のチェックインカウンターがありますが、そのうちビジネスクラスのチェックインカウンターを利用することが出来ます。
[成田空港チェックインカウンター]

3.専用保安検査場が使える

空港と言えば制限エリア内に入る為に必要な「保安検査場」を通過する必要がありますが、余程閑散期でもない限りは長蛇の列の場合が多いです。プレミアムメンバーは専用の保安検査場を利用することができるので、比較的空いているので快適に通過できます。

4.優先搭乗により、搭乗改札の列に並ばなくて良い

プレミアムメンバーになると、機内へ優先的に搭乗することが出来ます。一番最初に入っても最後に入っても飛行機が離陸するのは全員が揃ってからなのですが、3列席で窓側の場合に、着席済みの日地にどいて貰う必要もなく、早く荷物を置くことが着席出来て身支度ができるのは便利です。
現在は、搭乗の順番は「Group」制となっていて、子供連れやサポートの必要な方が登場後、ダイヤモンド→その他のステータス→座席位置ごとの一般会員の順となっています。

国内線

引用:ANA HP プレミアムメンバーサービス

国際線

引用:ANA HP プレミアムメンバーサービス

5.無料で預けられる手荷物の量が一般会員よりも多くなる

搭乗クラスの無料手荷物許容量に加えて優遇措置を受ける事が出来ます。

国内線

搭乗クラスの無料手荷物許容量に+20kg追加まで無料

引用:ANA HP プレミアムメンバーサービス

国際線

搭乗クラスの無料手荷物個数に+1個まで無料

引用:ANA HP プレミアムメンバーサービス

6.預けた手荷物が優先して返却される

手荷物を預けた場合に、空港に到着してすぐに荷物を受け取りたいかと思いますが、なかなか自分の荷物が出てこなくてイライラした経験もあるかもしれません。
プレミアムメンバーの場合、タグが取り付けられて荷物が優先的に出てくる優遇を受ける事が出来ます。

[国際線プラチナステータス優先タグ]

特に海外からの帰国時は疲れていて一刻も早く荷物を受け取って帰りたいのでその恩恵は大きいです。

7.搭乗キャンセル待ちの際に一般会員よりも優先となる

出発当日に希望の便や、悪天候などで自分が乗る便がキャンセルになったりして別の便が満席のの場合にキャンセルを待つ場合ですが、キャンセル申し込み順ではなく、後に申し込んでもプレミアムメンバーのランクに応じて順位が決まります。

空席待ちランク

S:ダイヤモンド
A:プラチナ/ブロンズ/SFC/スターアライアンスゴールド
B:一般

空席が出来た場合にS→A→Bの順番で呼び出しされます。

8.アップグレードポイントが貰える

前年の搭乗実績に応じて「アップグレードポイント」というポイントが搭乗マイルに応じて下の図のように貰えます。

このポイントは1年限り有効ですが、いくつかのサービスに使う事ができます。

座席クラスのアップグレード

アップグレードを利用することで本人及び特典利用登録者が座席クラスをアップグレードすることができます。

  • 国内線(ANAグループ運航便)

搭乗2日前00:00~出発時刻20分前までの予約が必要です。

一般席 → プレミアムクラス(4ポイント)

  • 国際線(ANAグループ運航便・ユナイテッド航空運航便)

搭乗日の355日前~搭乗便出発時刻の24時間前までの事前予約が必要です。

路線座席クラス必要ポイント
欧米・ロシア(モスクワ)エコノミー→プレミアムエコノミー5ポイント
プレミアムエコノミー→ビジネスクラス10ポイント
エコノミー→ビジネスクラス10ポイント
ビジネス→ファースト20ポイント
リゾート・東南アジア・南アジア路線エコノミー→プレミアムエコノミー4ポイント
プレミアムエコノミー→ビジネスクラス8ポイント
エコノミー→ビジネスクラス8ポイント
ビジネス→ファースト16ポイント
東アジア・ロシア一部路線
中国大陸、香港、台湾、韓国、ウラジオストク
エコノミー→ビジネスクラス6ポイント
オセアニア路線
オーストラリア
エコノミー→プレミアムエコノミー5ポイント
プレミアムエコノミー→ビジネスクラス10ポイント
エコノミー→ビジネスクラス10ポイント

すべての予約クラスで可能ではなく、格安チケットなどの航空券ではアップグレードが不可になっています。

ダイヤモンドメンバ限定サービス

国際線(ANAグループ運航便をANA便名で予約した場合のみ)に搭乗の「ダイヤモンドサービス」メンバーは、当日空席があり、アップグレードの要件(上位クラスのお座席、お食事など)が整った場合に限り、アップグレードの対象とならない予約クラスでご購入の場合でも、2倍のアップグレードポイントでアップグレードできる。
旅行開始エリアが日本となる旅程のHクラスのみ、通常の必要ポイント数でアップグレードを承ります。

ラウンジの利用

ステータスメンバーは通常1名まで同行者とANAラウンジを利用できますが、2人目以降の同行者を2アップグレードポイントでラウンジに一緒に入れるようにできます。

SKYコインへの交換

1アップグレードポイント=ANA SKY コイン1,000コインに交換することができます。

9.マイルからSKYコインへの交換率が一般会員よりも良い

ANAマイルはSKYコインと交換する事が出来ますが、ある程度まとまった量を交換する場合は会員のステータスに応じてお得に交換する事が出来ます。

9,999ANAマイルまでの交換は1ANAマイル = 1SKYコインですが、それ以上は一般会員よりも0.1~0.5交換倍率がアップします。

10.空席待ちで予約した際、一般会員よりも優先的に席を押さえてもらえる

満席だった場合の空席待ちで普通会員より優先して案内してくれます。
出張が多いビジネスマンでない限りあまり空港で空席待ちをする機会はないので意味がないように思われるかもしれませんが、天候不良などで欠航となった場合などで振替便に搭乗する場合一般会員より上級会員の方が優先されるため非常時の時の安心ではないでしょうか。

11.搭乗時にもらえるボーナスマイルが一般会員よりも多い

プレミアムメンバーのお客様はANAグループ運航便およびユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、スイス インターナショナル エアラインズまたはオーストリア航空運航便ご搭乗の際、通常のフライトマイルに加え、フライトの度にボーナスマイルをプレゼントいたします。

引用:ANA HPプレミアムメンバーサービス

■プレミアムメンバー
ANAカードゴールド/SFCゴールド/ANAカードプレミアムを持っている場合

ANAカードゴールド/SFCゴールド/ANAカードプレミアムを持っていない場合

■SFC会員

12.国際線特典航空券を優先して手配できる

マイルを大量に貯めて特典航空券に交換できなければ意味がありません。
上級ステータスの場合特典航空券に交換できる座席数が一般会員よりも多く開放されているため人気路線でも特典航空券に交換できるチャンスが高くなります。

13.スターアライアンスゴールド資格

ANAは3つのアライアンス(航空連合)のうちの一つである「スターアライアンス」に所属しています。スターアライアンスに所属している航空会社は2023年現在26社あり、日本にも就航している主な航空会社は例えば

  1. ユナイテッド航空(アメリカ)
  2. シンガポール航空(シンガポール)
  3. ルフトハンザ航空(ドイツ)
  4. エアカナダ航空(カナダ)
  5. エヴァ航空(台湾)
  6. アシアナ航空(韓国)
  7. エアチャイナ航空(中国)

等が挙げられ、聞いたことのある航空会社もあると思います。
ANAの上級会員になると、これらの航空会社での優待を受けることができます、特にプラチナ/ダイアモンドは「スターアライアンスゴールド」と同等資格となり、ビジネスクラスラウンジの利用権や優先搭乗などのサービスを世界中で受けることが可能となります。

14.上級会員専用デスク

ANAのマイレージデスクへ一般会員とブロンズステータスの場合ですと有料ダイヤルですがプラチナステータス/ダイヤモンドステータスの場合はフリーダイヤルで問い合わせることが出来ます。
ANA HPへログイン後、マイメニューで「プレミアムメンバー専用デスク」を選択すると、

問い合わせ番号がの掲載と、コミュニケータへの接続目安時間が表示されたページとなります。

コールセンターへの電話

プラチナ/SFCは一般電話からはフリーダイヤル、携帯電話は有料ダイヤル
ダイヤモンドは携帯からもフリーダイヤル

ANAプレミアムメンバーになるには

特典一杯のプレミアムメンバーにどうしたらなれるのかですが、方法は実は簡単(?)で

有料航空券で飛行機に乗る事のみ!

それのみです。「方法は」と書きましたが、この乗る事のみと言うのが実は大変な作業となり、その辛さからステータスを獲得するために飛行機に乗る人を「修行僧」と称する位です。

その修行する必要がある事になるキーワードが「プレミアムポイント(PP)」です。
※ブログなどでは「PP」と表記されていることが多いです。

プレミアムポイントとは

プレミアムポイントは簡単言いうと、マイルとは違う「飛行機に搭乗した際に貯まるポイント」で、ANAのHPの説明によると

プレミアムポイントは、お客様が1年間にご利用いただいたANAグループ(ANA・エアージャパン・ANAウイングス)、スター アライアンス加盟航空会社およびスター アライアンス コネクティングパートナー運航便のご搭乗分について、マイルとは別に積算されるポイントです。毎年1月~12月に獲得されたプレミアムポイント数が翌年度のプレミアムメンバーステイタス獲得条件の1つとなります。

引用:ANA HP プレミアムポイントとは

とあるように、マイルとは別で積算される搭乗で貯まるポイント(プレミアムポイント)がある基準に達するとメンバー資格を獲得することが出来る仕組みとなっています。

マイルは当サイトで頻繁に解説・紹介している「マイルを沢山貯める」で貯めれるが、「プレミアムポイント」は実際に飛行機に搭乗しないと獲得することができないポイント
※実際に搭乗しても特典航空券では貯まりませんので注意

このプレミアムポイントはANA HPでログインしたメニューに表示されています。(全然最近は乗れないので0とは悲しい限り・・・)

マイルとは別に表示がされているのが分かります。

プレミアムメンバー獲得条件

プレミアムポイントを毎年1~12月の1年間で一定数以上貯めると、プレミアムメンバーの資格を獲得できますが、具体的にどれぐらい乗ればプレミアムメンバーになれるのかび各プレミアムメンバーへの達成基準は下図になります。

引用:ANA HP ステータス獲得条件
プラチナメンバーになるに

受けれるメリットが大きいのはプラチナ/ダイヤモンドですが、プラチナメンバーになるには

50,000PP必要

※提携航空会社に搭乗した場合もプレミアムポイントは貯まりますが、プラチナメンバーの場合50,000PPの内25,000PPはANA便に搭乗の必要があります。

プレミアムポイントの数値にピンとこないかもしれませんが、出張などで飛行機に頻繁に乗る人でない限りは簡単に達成できるポイント数ではありません。

プレミアム資格に必要な費用

後程説明するスーパーフライヤーズカードを獲得するのにも必要なプラチナメンバー獲得を目指す場合ですが、必要な費用はズバリ
約50万円
となります。
プレミアムポイントを1ポイント得るのに必要な費用としてPP単価と言う言葉がステータス獲得の際には出てきます。PP単価はブログなどでよく取り上げられていますが、2種類あり

  1. 路線PP単価:1フライトがどの位お得だったのか示すために、航空券代を獲得プラチナポイントで割った値
  2. 獲得PP単価:最終的にステータス獲得に届いたときのプラチナポイントをかかった費用(航空機代金総額もしくは行程費用総額)で割った値

一般的には路線PP単価が10円前後がステータス獲得(修行)の目安となっているので、10PPより低ければ安上がりで獲得できたとされています。

つまり、一般的な獲得単価とされている路線単価10PPの場合だと

50,000PP x 10PP単価 = 500,000(円)

の計算となり、最初に示した50万円ステータス獲得に費用がかかる事になります。
仮に8円だとしても40万円かかるわけですから、一部の人から見たら狂気以外の何物でもないかもしれません・・・

PP単価の計算

PP単価の計算について解説したいと思います。
先ほどから頻繁に登場するプレミアムポイントですが、これがどの位貯まるかについての計算はANAのホームページでシュミレーションをすることができます。

例として、PPを多く獲得できる東京-沖縄を株主優待プレミアムクラスで移動したとして計算してみます。

引用:ANA HP ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

と2,860プレミアムポイント(以降PP)貯まることがわかります。

検索条件には、利用カード種別/ANAプレミアムメンバーステイタスの条件がありますが、これは獲得マイルに影響する項目で、プレミアムポイントでは上の図の各項目に関連する条件が算出される重要な要素になります。

引用:ANA HP プレミアムポイントとは

1.搭乗区間の基本マイレージ

搭乗路線で定められている距離(マイル)で、航空券の種類には関係なく常に区間によって一定となる値です。

例としては

  • 東京~札幌 510
  • 東京~大阪 280
  • 東京~福岡 567
  • 東京~宮古 1,158
  • 札幌~沖縄 1,397

となっています。

2.購入航空券クラスの倍率

航空券をどの運賃で購入したかで決まります。

運賃1~運賃13までありますが、ステータス獲得の場合で通常使われるのは運賃2/運賃6/運賃7が多いです。

[運賃2]プレミアム株主優待割引運賃
積算倍率:125%
[運賃5~7]ANA VALUE / ANA SUPER VALUE
積算倍率:75%

3.搭乗路線(国内・国際線)

国内線:2倍
国際線(アジア/オセアニア/ウラジオストク路線):1.5倍
国際線(上記以外路線/スターアライアンス加盟運航便):1.0倍

搭乗する路線が国内線か国際線かで決まる倍率で

となっています。

4.搭乗ポイント

いわゆるボーナスポイントで、「2.購入航空券クラス」で出てきた運賃区分の中で

運賃1:400PP
運賃2:400PP
運賃3:400PP
運賃5:400PP
運賃6:200PP

となっています。

羽田-沖縄の場合の例は

羽田-沖縄の区間基本マイレージ:984マイル
株主優待プレミアムクラス:125%(運賃2)
国内線搭乗:2倍
搭乗ポイント:400ポイント

の条件の場合に獲得できるプレミアムポイントは

984 x 1.25 x 2 +400 = 2,860(PP)

の結果となっています。

つまり、片道ので獲得できるPPが2,860で、ステータス獲得に必要なのが50,000PPなので、

50,000(PP) ÷ 2,860(PP/片道) = 17.48(片道)

と、18回東京~沖縄路線をプレミアム株主優待の運賃で搭乗すると51,480PPとなり、プラチナステータス基準を達成できる計算となります。

次に、このプレミアムポイントを獲得するのに必要な金額は、プレミアム株主優待割引は時期によって多少の値段変動はありますが

を元に計算すると、株主優待券を持っていて、運賃だけの場合でも18回の搭乗で

38,460(円) x 18(回) = 692,280(円)

と70万近くかかってしまう計算となります。

搭乗費用総額に対するPP単価は

692,280 ÷ 51,480 = 約13.45円

の計算となります。

実際には、修行にともないANAマイルが

・ANAカードで航空券を購入するとANAマイルが貯まる
・搭乗でANAマイルが貯まる

とマイルが貯まるので、これをSKYコインに変えることで、修行公判では航空券をSKYコインで支払る事ができ、総費用を少し安くできるので単価自体は多少下がります。

それでもまだまだ目安の10円には届かないので、このPP単価をいかに下げるかを工夫が必要なのですが、値段が安い運賃だとPP単価は下がりますが、その分搭乗回数も増えるので苦行の期間も長くなるのでお金と時間のどちらを取るかなどと言うのも修行の醍醐味なのかもしれません。

先ほど示した路線単価の種類に合わせた計算式の場合は

PP単価計算式

路線PP単価 = 38,460 ÷ 2,860
獲得PP単価(航空券総費用) = (692,280 – スカイコイン交換で搭乗した回数 x 38,460) ÷ 51,480
獲得PP単価(獲得費用総額) = (692,280 – スカイコイン交換で搭乗した回数 x 38,460 + 交通費等費用) ÷ 51,480

となります。

プレミアムポイント2倍キャンペーン開催中はPP単価を下げる絶好のチャンスなので是非活用してください!

プレミアムポイントを獲得するのは国内線利用に限りませんので、参考までに羽田(HND)~ニューヨーク(JFK)の海外路線を例として見てみます。

引用:ANA HP ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

となり、片道4,714PP貯まることになります。

一見沢山貯まるように見えますが、計算は省略しますが海外路線は路線倍率が1倍であることと、ビジネスクラスやファーストクラスやエコノミー正規運賃で発券しない限り、クラス運賃倍率は100%以下となり、PP単価はかなり低く効率は悪いです。

海外線での修行で費用対効果が良いのはアジア路線の場合で「シンガポール」ですが、現地で宿泊すると費用が更に掛かり路線PP単価は下がっても取得費用でのPP単価は上がってしまうので、入国して観光もせず、当日すぐ帰国する「シンガポールタッチ」と言う修行が一時期流行ったこともありました。
実際には、海外便の場合は日本国内で乗継工程を組めるため、

上級ステータスの期間

1月~12月で取得基準を達成することで得られる上級ステータスは達成翌年の4月から翌々年3月までの1年の間で、ステータス期間中に再度基準を達成しない場合はまた一般会員と戻ってしまいます。実際には取得基準を取得した翌月からは「事前サービス」としてステータスと同様のサービスを受ける事ができます。

ただし、1月~3月に達成しても事前サービスは4月まで始まりません。

最大ステータス期間

達成した年の4月~翌年3月を「事前サービス期間」
達成した年の翌年4月~再来年3月を「ステータス期間」


の2年間となります。

スーパーフライヤーズカード

プレミアムメンバー(ブロンズ、プラチナ、ダイヤモンド)のステータスは1年限りですので、プラチナステータスを取得しても、翌年50,000ポイント以上獲得しないと、ステータスは失効してしまいます。経済的、時間的に余裕がある人でない限り毎年ステータスのキープするのは難しいかと思います。(毎年修行している強者も存在しています・・・)

ところが、日本では1年で終了してしまう上級ステータス(プラチナステータスとほぼ同様)のサービスを、とあるクレジットカードを発行することで、制度が変更になるか、カードを退会しない限り、ポイントを獲得する事なく「プラチナステータスと同等」のサービスを受ける事が出来るのです。

このカードこそが
スーパーフライヤーズカード(通称SFC:SuperFlyersCard)
で、本来は毎年飛行機に乗り続け、ポイントを獲得し続けなければ維持できないステータスが、SFC会員としてカード年会費を払い続けるだけで良いのです。
(プラチナステータス相当でダイヤモンドステータス相当の仕組みはありません)

この嘘のようなカードを発行するには

  • ANAのステータスがプラチナ・ダイヤモンド会員であること
  • ステータス期間中にカード発行手続きをして審査に通る事

となっているので、申請資格であるプラチナステータス以上を獲得するためにひたすら飛行機に乗って条件をクリアするのに辛い思いをすることから、世の中ではこれを「SFC修行」と呼んでいます。

SFC修行

半永久的にプラチナステータスを維持することが出来るスーパーフライヤーズカード(SFC)の獲得を目指して、ANAのプラチナステータス以上のプレミアムメンバーとなる為にひたすら苦痛を味わいながら飛行機に乗りまくる事

かく言う私も2014年にSFC修行をしてプラチナステータスを獲得し、2015年にSFCホルダーとなっています。

SFCの申請方法

ステータス期間中に、カードの申請をする必要があり、ANAの申請ページから申請書類を請求して送り返す必要があります。

申請はステータス期間中にしてカードが発行される必要がありますので、万が一を避けるため、獲得したらすぐに発行するのがお薦めです。

SFCはステータスの恩恵を受け続けれるというメリットがありますが、さらに家族カードを発行すれば、その家族は修行なしでSFC特典を受ける事ができるのです。

夫婦と子供2人がいる家庭では、お父さんがSFC会員の場合、ラウンジに入れるのは同伴者一人だけですが、お母さんが家族会員のSFCカードを所持していると、お父さんとお母さんがそれぞれ子供を同伴者として入室可能となります。

SFCカードの種類

SFCカードは

  1. 三井住友VISA
  2. JCB
  3. American Express
  4. Dinners

から発行されていて、一般カード(AMEX/Dinnersはなし)/ゴールドカード/プレミアムカードのグレードが存在しています。
各券面は下の図のようになっています。

カード名一般ゴールドプレミアム
VISA/MASTER年会費11,275円年会費16,500円年会費88,000円
JCB年会費11,275円年会費16,500円年会費77,000円
AMEX年会費34,100円年会費165,000円
Dinners年会費30,800円年会費170,500円

スーパーフライヤーズカードは一枚しか持てない為、この中から選ぶことになります。

ANAスーパーフライヤーズラウンジカード


ANA直営店であるANA LOUNGE/ANA SUITE LOUNGE以外の海外で提携航空会社のラウンジをでスターアライアンスゴールド特典で利用する場合に、SFCでは利用できない場合があります。(SFCはステータスカードではないため)
その場合に備えて、
スーパーフライヤーズラウンジカード
があります。

※ステータス期間中は、ステータスカードがあるので送られてきません。ステータス期間終了後の2年目以降に維持しなかった場合届きます。

これまで海外でラウンジを利用してきましたが、航空券に「NH*G」の記載があり、スターアライアンスゴールドだとわかるからか、特にカードの提示を求められたことは私はありませんしたが、場合によっては求められるかもしれないので所持しておくのが無難かと思います。

プレミアムメンバー特典のステータス比較

特典ブロンズプラチナダイヤモンド
ラウンジ利用(ANA LOUNGE)
ラウンジ利用(ANA SUITE LOUNGE)××
優先チェックインカウンタ
専用保安検査場×
優先搭乗×
追加手荷物国際線のみ
優先手荷物×
搭乗キャンセル
アップグレードポイント
SKYコイン優遇
優先空席待ち××
国際線特典航空券優先手配×
スターアライアンスメンバーシルバーゴールドゴールド
専用デスク

まとめ

ANAの「上級会員」であるプレミアムメンバーの特典・優遇についての解説と、その特典を維持することが出来るクレジットカードスーパーフライヤーズカード(SFC)について紹介しました。

・プレミアムメンバーになるには飛行機に実際に搭乗してプレミアムポイントを貯める必要がある
・プレミアムポイントを基準値以上貯めると
・プラチナステータスとほぼ同等の特典をSFCと言うクレジットカードを発行することで半永久的に維持できる
・SFCはプラチナ/ダイヤモンドステータス期間中にのみ申請可能
・SFCを獲得するためにプラチナステータスを得るSFC修行は全額自腹だと約50万円かかる

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